自身の内面を見つめるきっかけに 絵本の魅力を大人にも伝えたい

絵本の力を借りて自身の内面を見つめ、ストレスや緊張が続く大人の日常に新たな気づきを与える絵本セラピー。絵本をきっかけにそれぞれが感じたことを語り合い、ありのままの自分を出し合う安心・安全な場を提供しています。「大人は、多様な人生経験や価値観で絵本と自分を重ねます。自分の解釈をその場にいる人に共感してもらえると、自己肯定感が高まり、自然と笑顔になれます」

熊本地震発生後は、益城町の避難所で仲間と一緒に絵本の読み聞かせを行いました。「絵本の中に描かれていたふるさとの風景と現状を重ね号泣した若い母親が、その後に見せた笑顔が忘れられない。心にたまったものを、吐き出せたのでしょうね」と振り返ります。

近くの公民館内にある家庭文庫は、コロナ禍の現在、中山さんが利用者一人一人にお薦めの本を選んで貸し出しを継続中。新刊絵本や地域に残る昔話の研究にも積極的に取り組みます。「絵本や昔話は生きていくすべをさりげなく伝えてくれます。大人もどんどん絵本に触れてほしいですね」

Time Schedule

7:00 起床。朝食後、貸し出す本のセレクト
10:00 自宅の玄関を開放し、貸し出しや読み聞かせ

17:00 終了、愛犬の散歩
18:00 夕食後、新刊絵本や昔話の研究など
24:00 就寝

中山 美加さん
1961年玉名市生まれ。2007年、フェリス女学院大学文学部英文学科に入学。14年、修士課程修了後、絵本セラピスト(R)の資格を取得し、学校や図書館、がんサロンなどで絵本セラピーを開催。16年、熊本地震支援をもとに「みずべ子ども文庫」開設。熊本市在住。

Information

8月と9月、絵本セラピスト(R)養成講座を熊本で初開催。詳細は絵本セラピスト協会HPで。