楽しい暮らしを送るアイデア ダンドリストの時間術

一日の長さは誰にとっても24時間のはずなのに、家事も仕事も趣味も活動的にこなす人がいる一方で、ダラダラと過ごしてしまい後悔する人も…。この違いはどこから来るのでしょうか。時間を有効に使って、楽しく豊かに暮らす段取り上手な「ダンドリスト」の3人に、そのコツと習慣について聞きました。


時間の余裕が「心のゆとり」に。段取りのススメ

段取りよく過ごすことで気持ちのゆとりが生まれ、悩みも少なくなるなどいいこと尽くしと口をそろえる「ダンドリスト」たち。それぞれに、段取りの実践方法を教えてもらいました。

[dandorist 1]持ち物を減らし 捜す・しまう時間を限りなくゼロに

「片付けアドバイザー」として、ワークショップやカウンセリング、片付け作業を請け負う芹川由久子さん。家庭では小学2年の娘を育てるママでもあります。「子育てと家事、仕事に振り回されず、自分の時間をつくるために『整理整頓』は欠かせないキーワード」と話します。「なぜなら世の中で一番無駄なのは、物を捜す時間だから!」

そのためには、「自分が把握できる量」まで物を減らすことがポイントです。服や食器、おもちゃなどを、家族の暮らしに本当に必要な量だけ残して整理すると、捜す時間・しまう時間が減り、家事の時間をグッと削減できます。

実際、芹川さんの自宅は物が少なく、すっきりした印象。包丁や玉じゃくしなどが入った引き出しには、調理器具が重なることなくきれいに並べてあり、全ての物をストレスなく取り出せます。こういった整理整頓の積み重ねが時間の余裕を生むのだそうです。

また、自分なりの区切りをつけるのもダラダラ過ごさないコツです。「楽しみ」「ご褒美」要素をプラスするとさらに◎。「家事を終わらせて○時のドラマを見ながらアイスを食べる」「好きなアーティストのCD1枚を聞き終わるまでに掃除をする」といった計画を立てると、家事もワクワクしながら取り組めます。

「自分の時間ができると、仕事や家事、育児への意欲にもつながります。忙しい人こそ、短くても自分の時間をつくってほしいと思います」

片付けアドバイザー
芹川 由久子さん
楽しく整理収納を学ぶ「片付け相談室」を主宰。本紙「ゆっこの楽しくお片付け」も担当。
Instagram:@yukko_okatazuke

芹川さんのある一日

6:00 起床、朝食など
7:30 子どもが学校へ
8:00 家事を終わらせ、朝ドラタイム
9:00 仕事の準備を済ませ「ラジオ体操」の曲を流して体を動かす
(ネット仲間と決めたルーティン 区切りの時間に)

10:00 仕事に出かける

16:00 帰宅後、子どもの習い事の送迎
18:00 夕食、お風呂、片付けなど
21:00 夜の「ラジオ体操」の時間
21:30 好きなドラマなどをチェック
(この時間が自分の活力源!)

23:30 就寝

子どもの就寝後は映画やドラマを楽しむ「自分時間」。1日頑張ったご褒美です


[dandorist 2]自分と周りの人を楽しく幸せにする方法が「段取り」

フリーランスのイラストレーターTOMMY★☆ZAWAさん。イラストの仕事に加え、カウンセラーとしての活動やSDGs関連のボランティアなどアクティブな日々を送っています。多くの人と関わるため、自分と周りの人の時間を大切にすることを常に心掛けていると言います。

実践しているのは「スケジュール立て」。週の終わりに翌週の仕事や用事をすべて手帳に書き出し、かかる時間を想定。「水曜までに似顔絵を完成」「銀行の用事を済ませる」といった一週間の大まかな流れを決めます。「書くことで優先順位や必要な手順が明確化。『この用事と打ち合わせを同じ日に済ませると効率的だ』といった判断ができます」。さらに前日には翌日の予定を細分化する作業も。時間とタスクを並べた計画表を書いてまとめ、当日は順番にクリアしていくことで、効率よく進められます。

一日のスケジュールに余白の時間を設けておくこともコツ。「仕事が想定より長くかかったり、突発的な予定が入ってきたりしたときの予備の時間です。何もなければカフェでくつろぐなど、自分のリラックスの時間に充てています」。幅広い活動に取り組むTOMMY★☆ZAWAさんならではの工夫です。

「自分と周りの人が楽しく感じるための方法が『段取り』。そう思うと積極的に取り組むことができますよ」

イラストレーター
TOMMY★☆ZAWAさん
学習塾や接客業の勤務を経て、似顔絵などを描くイラストレーターとして開業。2月11日(金・祝)、12日(土)レフ熊本byベッセルホテルズにて 「似顔絵イベント」開催予定。
Instagram:@tommyzawaofficial

TOMMY★☆ZAWAさんのある一日

8:00 起床
(起き抜けに10分でイラストを描くのがルーティン)
8:10 朝食・準備など
10:00 シェアオフィスへ
(オンオフの区別をつけるため、仕事場を別にしています)
17:00 終業
(スケジュールを調整する余白の時間)
19:00 帰宅後、夕食など
(自分時間は、読書やテレビなど)
24:00 就寝

[撮影協力]
リージャスTHE PLACE花畑(レンタルオフィス)

分刻みで予定が書かれたその日の予定表。クリアできると達成感も得られます


[dandorist 3]オンオフのメリハリをつけ "ノーストレス"の毎日

美容専門学校卒業後、美容師としてフルタイムで働いていた石部綾佳さん。結婚、出産を経て、子育てと仕事の両立に限界を感じ退職。新たな働き方として、予約が入った時のみに勤務するスタイルの美容室を選びました。在籍するスタイリストは4人。おのおのが顧客の予約に合わせて出勤する形です。

石部さんは、仕事ではできるだけ空き時間が出ないように気を付けています。また、終わり時間を意識するのも大事なポイント。「カットだけなら1時間、カットとカラーなら2時間と自分の中でルールを決めています。自然と緊張感が生まれ、段取りよく進められます」

予約を自ら調整することから、休みも取りやすくなり、仕事と休みのメリハリがつくように。オフは友人と会ったり、子どもも保育園を休ませて一緒に公園で遊んだりすることでリフレッシュしています。

新たな働き方を選んだ石部さんは「毎日が充実して幸せ。ノーストレスです」と言い切ります。「子どもに接する気持ちにゆとりも生まれてきました。時間の余裕が心身の元気につながっています」と笑顔で話してくれました。

美容師
石部 綾佳さん
スタイリスト歴14年。「putri」(熊本市中央区水道町)で働く傍ら、0歳、4歳の男の子を育てるママ美容師。
https://putri-hair.com

石部さんのある一日

7:00 起床、朝食、準備など
9:00 子どもを保育園へ
10:00 仕事スタート
(空き時間は備品を買いに行くなど効率よく!)
17:00 仕事終了
18:00 子どものお迎え、夕飯の準備など
19:00 夕食
20:00 お風呂
(寝るまでは家族全員でゆったり)
22:00 子どもの寝かしつけと一緒に就寝

予約はスマートフォンのスケジュールで管理。忘れないよう、何度もチェック!


読者に聞いた 「ダンドリスト」エピソード

メモ帳に情報をまとめる

週の献立・買う物・Todoリストがひと目で分かるメモ帳を常に持ち歩いています。買い忘れや肉の解凍忘れが減って、デキる主婦になった気分(笑)。
(バルーンさん)

「ついで掃除」で時間短縮

休みの日の掃除は大変なので、“ついで掃除”をやっています。歯磨き中に洗面台、2階から降りる時に階段掃除などなど。娘たちと関わる時間も増えました。
(4姉妹ママナースさん)

一週間の料理を冷凍保存

毎週土曜に1週間分の料理を作り冷凍保存。毎日の調理時間が短縮できて、日曜には趣味の御朱印巡りに行くことができます♪
(どんちゃんさん)

家事も仕事と同様に管理

会社を辞め、専業主婦になった時、時間の使い方に悩みました。そこで家庭でも仕事と同様、優先順位を整理し、手帳に予定と実践したことを記録するように。ストレスが減りました。
(ころころころころさん)

ジムに通うため昼休み返上

仕事終わりにジムに行くために、昼休み他の人が休んでいる間に仕事をします。目標があることで仕事をきっちり終わらせて早めに帰れます!
(くまモンちゃんさん)


段取りのポイント

物を減らして、整理整頓  「捜す時間」を減らす

まず冷蔵庫の整頓から始めるのがおすすめ。賞味期限が切れたものなど、思い切って捨てて、中身をすっきりさせると料理時間の短縮にも。

予定を細かく書き出してやることの見える化を

予定を把握していないと、ギリギリで焦ったり、無駄な作業を増やしたりする結果に。細分化したタスクが見えていると、効率的な時間の使い方ができます。

終わり時間を設定し意識して行動する

ダラダラ過ごす原因は「終わり時間を決めていない」から。目標とする終わり時間や区切りの時間を設定し、意識して行動しましょう。