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家族でコツコツ始めよう! 冬の節電Life

家族でコツコツ始めよう!冬の節電Life

暖房器具や照明などの使用頻度が高まる冬場は、一年の中でも光熱費がかさむシーズンです。全国で電気料金が値上がりしている昨今、無駄な電力消費をできるだけ抑えたいところ。本格的な冬の到来を前に、専門家のアドバイスに基づいた節電効果を高める方法などを紹介します。

目次

ポイント押さえて 節電効果アップ!

県地球温暖化防止活動推進センターの神田みゆきさんに、家族で取り組める冬場の節電対策のポイントなどを聞きました。

小さな積み重ねが大きな節電効果に

4人世帯における季節別の電気代の全国平均

冬場は複数の暖房器具を使うことなどで電気代が上がりやすくなります。季節ごとのデータ(グラフ)を見ても、冬場の電気代が最も高く、この時季の電力消費をいかに抑えられるかが、年間の電気代を節約するポイントともいえます。

冬場に特に電力消費量が上がる傾向にあるのがエアコン、お風呂(エコキュート・電気温水器の場合)、照明です。寒さが厳しくなると、一日中エアコンを使用したり、お風呂の設定温度を高めにしたりするほか、日照時間が短くなるにつれて照明を使う時間も長くなります。電気代が高くなるのは致し方ないでしょう。

ただ、家電や設備の使い方に気を付けていれば電気代を節約することは可能です。他にも例えば、個人の体感温度に合わせて着衣の枚数を調節する、体を温める食材を取り入れる、暖かい空気が逃げないよう窓に断熱シートを貼るなど、小さな積み重ねが大きな節電効果につながります。

節電に取り組むことは、電気代の節約はもちろん、地球温暖化の原因の一つといわれる二酸化炭素(CO2)の排出削減にもつながります。今回紹介したことを参考に家族みんなで工夫しながら、冬の節電ライフを快適に過ごしてください。

教えてくれたのは

神田 みゆきさん
県地球温暖化防止活動推進センター(NPO法人 SDGs Association 熊本)
代表 神田 みゆきさん

県内でのイベント出展や出前講座、自主講座などを通じ地球温暖化対策に関する啓発を行っている。2021年、くまもと環境教育賞受賞

暖房器具の中でも使用電力大! エアコン

エアコンは暖房器具の中で最も電力を消費し、冬場の夕方から夜にかけての消費電力量の約3割を占めるといわれます。家族がなるべく一つの部屋に集まることで暖房エネルギーを節約する「ウオームシェア」を意識して。

設定温度は20℃に

(1)設定温度は20℃に

冬の間、暖房の設定温度を21℃から20℃に下げると年間約1400円の節約になるといわれています。また、暖房使用を1日1時間短縮した場合(設定温度20℃)、年間約1100円の節約に!

出典:資源エネルギー庁「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬」※実際の効果は各家庭の使用実態で異なる

サーキュレーターや加湿器と併用

(2)サーキュレーターや加湿器と併用

部屋の隅からエアコンに向けて対角線上にサーキュレーターを設置すると、天井付近にたまりがちな暖気を動かし、部屋の空気を効率よく循環させられます。また、加湿器を使用し湿度を上げることで体感温度も上昇します。

(3)ストーブとの”W使い”で素早く暖める

エアコンの短所は暖めるまでに時間がかかること。即暖性のあるストーブを併用し部屋全体を一気に暖めた後、ストーブの電源を切れば、エアコンの設定温度が低いままでも室温は十分に保たれます。

[+αアドバイス]「3つの首」を温める

暖房器具にできるだけ頼らないようにするために、自身が暖かい格好をすることも大切。特に、太い血管が通る首、足首、手首の「3つの首」を温めると、防寒効果が高まります。

家族の入浴の仕方が肝! お風呂

家族の人数が多い場合は、シャワーよりも、浴槽にお湯をためて使う方が節水・節電効果が上がります。より節電につなげる方法を紹介します。

※エコキュート、電気温水器の場合

(1)湯の温度は通常より1℃下げて

お風呂の設定温度を下げると、その分電気代の節約になります。冬場は38~40℃が適温といわれています。まずは普段設定している温度より1℃下げてみて。

(2)家族の入浴間隔を空けない

時間がたって冷めてからの追い炊きは高コストになる場合があります。お風呂が沸いたらすぐに入る、家族で一緒に入る、順番に入る場合は時間を空けずに続けて入浴するのがベスト。時間が空く場合は浴槽にふたや保温シートをかぶせましょう。

[+αアドバイス]ユズ湯に入る

日本では昔から冬至の日にユズを浮かべた「ユズ湯」に入る風習があります。ユズの皮に含まれるリモネンという成分は、血行を促し、温浴効果を高めるといわれています。ユズ湯に漬かり、体をしっかり温めるだけでも立派な節電対策といえそうです。

リモコンの待機電力にも注意! 照明

日照時間が短くなる冬は必然的に照明を使用する時間が長くなります。使わない部屋の電気を小まめに消すなど、小さな積み重ねが大切です。

(1)照明器具を掃除して明るさアップ

照明のカバーが汚れていると明るさは極端に低下します。余計な電気代を減らすためにも小まめにお手入れしましょう。また10年以上経過した照明器具は、定期的に掃除していても透過性がなくなるため交換を。

(2)消すときは”壁のスイッチ”で

照明器具をリモコンで消しただけでは主電源は付いた状態のため、待機電力を消費します。長期間使用しない場合は”壁のスイッチ”を切る習慣を付け、待機消費電力を減らしましょう。

[+αアドバイス]照明をオレンジ色に

エアコン同様、照明も、家族が一部屋で過ごすことで節電につながります。また、照明は白色からオレンジ色の光に変えると、暖かい雰囲気を演出でき、体感温度が1~2℃変わるといわれています。

もうひと押し! 節電上手へのSTEP

電灯はLED照明にチェンジ

白熱電球1灯をLEDに替え1年間使用した場合、年間約2500円の節約になるといいます。玄関やトイレなどは人感センサー付きの照明にすると消し忘れの心配も減りそうです。

古い家電は省エネモデルに買い替えを

古い製品を使い続けるより、最新の省エネ家電に買い替えた方が、年間の電気代がお得になります。省エネ性能が高い製品を見分ける目安として「統一省エネルギーラベル」に注目を。省エネ性能が最大5つの「星」の数で示され、省エネ性能が優れているものほど星の数が多くなります。

[Topic]「冬の節電ポイント」もチェック!

節電協力する家庭や企業に特典

経済産業省は、この冬の節電で家庭や企業に、買い物に使えるポイントなどを付与する「節電プログラム促進事業」を実施しています。同事業に採択された電力会社が実施する節電キャンペーンに今年12月31日までに参加登録すると、家庭の場合、2000円相当の特典を受けられます。

また、電力使用量を前年同月比3%以上減らした家庭には、さらにポイントが上乗せされます。

申請方法など詳しくは、契約している電力会社に問い合わせてください。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

家族でコツコツ始めよう!冬の節電Life

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この記事を書いた人

熊本市を中心に31万部戸別配布のフリーペーパー「くまにち すぱいす」がお届けする、熊本の暮らしに役立つ生活情報サイトです。

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