診断が難しい「網膜硝子体疾患」 初期症状に気を付けて 専門医に相談を
目次
[ドクターズ メッセージ]眼科(網膜硝子体専門)
─「網膜硝子体」とは。
私たちの目は、フィルムカメラの構造に似ていて、さまざまなものを光の情報として取り入れ見える状態を作り出します。角膜から入った光はレンズの役割を果たす水晶体で屈折し、水とコラーゲンでできているゲル状の硝子体を通過して、網膜でピントを合わせ、その情報を脳に伝達して像として認識します。この目の奥の網膜という組織と眼球内の硝子体を合わせて網膜硝子体と呼び、この部位に何らかの異常が起こると、網膜硝子体疾患の症状が現れます。
─網膜硝子体疾患にはどのようなものがあるのですか。
皆さんも聞いたことがある網膜剝離の他、糖尿病網膜症や加齢黄斑変性症、網膜前膜などがあります。網膜硝子体の病気は、診断と治療が難しく、専門性が必要です。網膜剝離のように治療の緊急性を要するものもあれば、中には病気が進行しているのに明らかな症状として現れないものもあり、別の症状で診察に来られて初めて気付くという人も少なくありません。
─初期症状はありますか。
視力低下や飛蚊症、歪んで見える歪視、そして、見える部分が狭くなる視野狭窄(きょうさく)、かすみ目などが見られます。また、高血圧、糖尿病、高脂血症など持病のある人は、症状として現れていなくても発症していることがあるため、年に1回、定期検診を受けることをお勧めします。当院も開院から3年、診断から手術、レーザー治療まで網膜硝子体疾患の専門性を生かし、地域に根付いた診療を続けてきました。これからも患者さまの視力の維持、改善に貢献していきます。
いでた平成眼科クリニック
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