まだ間に合う花粉症の初期療法 スギ花粉症の根治望める舌下免疫治療も【メディカル百科】
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耳鼻咽喉科編
花粉症の人にとっては、つらい季節がやってきました。今年の花粉の飛散予測や対策について、専門の医師に聞きました。
今年の花粉の飛散予測は。
日本気象協会によると、例年より多いが、昨年ほどではないと予測されています。しかし、油断はできません。花粉症に見られる咳や喉の痛み、鼻水、頭痛、微熱などの症状は、インフルエンザやアデノウイルス感染症、溶連菌感染症などとよく似ています。昨年、花粉症のアレルギー症状が出た人は、予防的に治療を始めることをお勧めします。また37・5度以上の熱が出る場合は、花粉症以外の感染症が疑わしいので、かかりつけの医師に相談してください。
スギ花粉症の治療は今からでも間に合いますか。
まだ間に合います。九州地方におけるスギ花粉は2月10日前後に大量飛散が開始するといわれています。症状が出る前、あるいは症状が軽い時に内服や点鼻薬を始める初期療法を行うことで、(1)発症時期を遅らせる(2)飛散ピーク時の症状を緩和させる(3)飛散収束より早く症状が治まる―などが期待できます。花粉症の方には、症状が出る前でも投薬に保険が適用されます。「まだ症状がないから」と待たず、早めに受診してください。
新しい薬も出ているようですね。
早く、長く効いて副作用が少ないなど、改善された新薬が出ています。自分に合う薬について専門医に尋ねてみるといいでしょう。また、内服で十分な効果を実感できない場合は、スギ花粉によるアレルギーの根治が望める「舌下免疫治療」(保険適用)も選択肢の一つです。この治療は、花粉の飛散シーズン後から始められます。詳しくは専門医にご相談ください。
医療法人幸会 なかの耳鼻咽喉科アレルギー科クリニック
住所 | 熊本市南区田迎4-9-41 |
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TEL | 096-370-6000 |
Webサイト | http://www.nakano-clinic.net/ |
診療時間 | 月~金曜 9時~13時・15時~18時30分、土曜 9時~13時・14時~16時 |
休診日 | 木曜午後(手術)、日曜、祝日 |
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