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広げたい「笑顔」の輪【医療従事者によるリレーエッセー】

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慈愛の心 医心伝心vol.125

新型コロナウイルス感染症が流行したことで「保健師」という存在を知った方も多いと思います。保健師は、看護師の資格を有した上で予防の視点から人々の健康を守る医療専門職です。

私は、企業と働く人々の健康と幸せをサポートする「産業保健師」として働いており、個別面談やセミナー開催などに取り組んでいます。

近年、職場のメンタルヘルス対策の一環で「生きづらさ」を感じている方々との面談を多く行っています。ある方は、「『他人軸』に振り回されて自分を大切にできていなかった」「未来への不安が強く“今”を生きることが難しくなっていた」ことに面談で気付かれました。

面談を継続する中で、ありのままの自分を受け入れ「自分軸」をつくることと「今」を生きる大切さを伝え、心の中に落とし込めるようサポートしました。半年ほど経過した頃、その方が飛び切りの笑顔で「最近視界が変わった」と言われました。自分を理解したことで他者への理解が深まり、視野が広がったことで見える世界そのものが変わったのです。そして、笑顔を周りから褒められることが増えたと喜ばれていました。

人が本来持っているエネルギーと笑顔のパワーを改めて感じ、笑顔の輪を広げることは社会貢献にもつながると思いました。今後は個別の睡眠相談も始めます。

一人一人の人生は異なりますが、人生一度きりというのは皆同じです。皆さんの笑顔の輪がどんどん広がりますように。

合同会社 熊本産業保健 研究所 チーフ保健師 堀口 真愛(まい)さん
合同会社 熊本産業保健 研究所 チーフ保健師
堀口 真愛(まい)さん

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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