MENU

イベント情報

乳児の湿疹【家族の不安に応えるQ&A】

乳児の湿疹

目次

Q.赤ちゃんに湿疹ができ、心配です。治療を受けた方がいいのでしょうか。

気になるときは早めに受診

赤ちゃんにできる湿疹を総称して乳児湿疹といいます。赤ちゃんの皮膚は薄く、バリア機能が低いため、外からの刺激を受けやすい状態にあります。顔も含め、低刺激性のせっけんをよく泡立てて洗い、十分に保湿することで多くは自然に治ります。

しかし、次のような疾患の症状が気になるときは早めに受診しましょう。

  • 新生児ざ瘡(そう)
    • 皮脂分泌が盛んになる生後2~4週ごろから顔面に見られるニキビのような湿疹です。
  • 乳児脂漏性皮膚炎
    • 頭やおでこに黄色いかさぶたやフケが見られます。新生児ざ瘡と同時期に起こります。
  • おむつかぶれ
    • 尿や便によるかぶれです。おむつ替えの際にはペットボトルなどに入れたぬるま湯で肌をすすぎ、ワセリンや亜鉛華軟こうで皮膚を保護します。よくならないときは、カンジダ(真菌)との鑑別を行ったうえで、ステロイド軟こうを使用します。
  • あせも
    • 汗を小まめに拭き取ったり流したりして、清潔を保ちましょう。
  • アトピー性皮膚炎
    • 初期には脂漏性皮膚炎と区別がつきません。最近の研究で、アトピー性皮膚炎による皮膚バリア障害が食物アレルギーや喘息(ぜんそく)、鼻炎の発症の大きな原因となることが分かってきました。

アトピー性皮膚炎は専門医に

食物アレルギーと混同されることが多いアトピー性皮膚炎ですが、早期の診断と皮膚の治療で炎症を抑え、すべすべの肌を保ち、アレルギー反応を引き起こすIgE抗体を作らせないことが大事です。自己判断での除去食は危険です。必ず専門医にご相談ください。

※「熊本県アレルギー疾患対策拠点 病院」のサイトはこちらから

熊本大学病院小児科特任助教 緒方 美佳さん
熊本大学病院小児科特任助教 緒方 美佳さん

バリア機能が低い赤ちゃんの薄い皮膚。低刺激のせっけんで洗い十分に保湿しましょう

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

乳児の湿疹

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

熊本市を中心に31万部戸別配布のフリーペーパー「くまにち すぱいす」がお届けする、熊本の暮らしに役立つ生活情報サイトです。

目次