気管支に慢性的な炎症 原因の多くにアレルギーが関係【子育て応援クリニック】

暮らしに役立つ熊本の医療情報をお届けします。
監修/公益財団法人肥後医育振興会
目次
Q.子どもの「ぜんそく」注意点は?
ぜんそくは、特に夜や朝方に咳(せき)が続いたり、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)が聞かれたり、息苦しさといった症状が出ます。
子どものぜんそくの原因の多くはアレルギーが関係しています。気管支に慢性的な炎症が起こり、ヒリヒリと過敏な状態になることで、ダニやハウスダスト、花粉、風邪、そして季節・天気の変化時の寒冷刺激などで症状が出るようになります。
薬物治療と環境整備で発作を軽減
治療の一番の目的は、発作(急性増悪(ぞうあく))を起こさせないこと。毎日の吸入薬や内服薬で気管支の炎症を抑えることが基本です。正しく続けることで発作を減らし、学校生活や運動を安心して行えるようになります。
家庭での環境づくりも重要です。布団やカーペットにはダニやほこりがたまりやすいので、掃除を小まめに行う必要があります。布団は天日干しや乾燥機、防ダニシーツを活用すると効果的です。たばこや線香の煙、ペットの毛も発作の原因になることがあるので、避ける工夫をしましょう。
呼吸が苦しければ迷わず受診を
発作が起きた時には、発作用の吸入薬を早めに使用することが大切です。「呼吸が苦しい」「会話が途切れる」「顔色が悪い」といったサインがあれば、迷わず医療機関を受診してください。
子どものぜんそくは、成長とともに症状が落ち着いていくことが多いです。医師と一緒に治療を続けながら、家庭での工夫を積み重ねて、お子さんが安心して元気に過ごせるようにしていきましょう。
ダニやほこり、ペットの毛が発作の原因になることも。小まめに掃除しましょう























