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過疎の町で生活する人々の人間模様を温かく描く【カルチャールーム】

(C)2022 映画「向田理髪店」製作委員会
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向田理髪店 公開中

地方の町とそこに住む人々が抱えるさまざまな問題をつづった奥田英朗の短編小説集を映画化したヒューマンドラマです。

かつては炭鉱町として栄えたものの、今はすっかりさびれてしまった筑沢町。ここで理髪店を営む夫婦とその息子を中心に、過疎、少子高齢化、後継者、平和過ぎる日常に対する不満…といった問題をそれぞれに抱えた町の人たちの物語が描かれますが、全体が明るく温かい雰囲気なのでしんどさは感じません。映画初主演となる高橋克実をはじめ、個性的な実力派俳優たちの軽妙な演技のおかげかも。

撮影は主に福岡県大牟田市で行われましたが、炭鉱と言えばやはりここ ! 隣接する荒尾市の万田坑もしっかり登場。

ちょっとヘビーな題材ですが、爽やかで前向きな気分になれる快作です。

(フリーライター・上妻祥浩)

[上映館]

  • 熊本ピカデリー

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

(C)2022 映画「向田理髪店」製作委員会

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この記事を書いた人

映画解説・研究者、フリーライター。映画検定1級。熊日から「週刊文春CINEMA」まで神出鬼没。RKKラジオ「ニュース515プラス」毎月第1金曜日に出演中。家ではチワワとウーパールーパーの飼育員。『シン・ゴジラ』に出ていることだけが自慢。

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