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失ったものも、得たものも大きかった天皇杯【ロアッソ熊本通信】

天皇杯準決勝・柏戦のスタンドの様子。数では上回れなくても、迫力は引けを取りませんでした
天皇杯準決勝・柏戦のスタンドの様子。数では上回れなくても、迫力は引けを取りませんでした

かけろ赤馬

天皇杯は8日の準決勝で敗れましたが、J1勢との戦いで得たものは小さくありません。リーグ戦残り3試合でしっかり表現し、1つでも上の順位を目指します。

熊本地震時以来、7年ぶりのスタジアムで臨んだ天皇杯の準決勝、柏戦。結果としては0‐4という大差で敗れ、初めての決勝進出はなりませんでした。

J2チームがJ1チームに挑むような場合、一般的には「失うものはない」と考えがちです。しかし、大木武監督はこの試合に臨むに当たり、選手たちに「(敗れると)失うものはたくさんあるぞ」と話したそう。

実際に勝ち進んでいれば得ていたであろう可能性や賞金を逃したわけで、その悔しさが「もっと強くなりたい」という気持ちの原動力にもなるでしょう。そこまでを含めて、大木監督らしい選手のモチベーションの高め方だったのかもしれません。

一方で得たものもありました。3回戦以降、J1勢を下して勝ち上がり、クラブの歴史に新たな実績を刻んだのも事実。昨年のプレーオフ進出と合わせ、選手たちにとって自信となったことは間違いありません。

また、パートナー企業の計らいで用意された赤いフラッグが揺れるスタンドの様子からも、チームを後押しするエネルギーはJ1クラブにも全く負けていないことを感じました。

あと3試合。今季の昇格はなくなりましたが、笑顔でシーズンを終えたいものです。(T)

Information

第40節 10月28日(土) 13:00 vs 清水(IAIスタジアム日本平)

第41節 11月3日(金・祝) 13:05 vs 甲府(JITリサイクルインクスタジアム)

第42節 11月12日(日) 13:00 vs 山口(えがお健康スタジアム)

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

天皇杯準決勝・柏戦のスタンドの様子。数では上回れなくても、迫力は引けを取りませんでした

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この記事を書いた人

ロアッソ熊本の取材を始めて20年目になりました。じいさんになっても書き続けるのが目標。西島秀俊とは誕生日が3日違いの同い年。