1300年続く祈りの場を後世に残したい 地震で倒壊した寺院再建を目指す【すてきびと】
目次
「阿蘇山西巌殿寺」住職 鷲岡 嶺照さん
県に現存する最古の寺院「阿蘇山西巌殿寺」(726年創建)の住職を務めています。
サラリーマンの家庭に生まれ、幼少期を佐賀市で過ごした鷲岡さん。長期休みには、大叔父が住職を務める同寺を訪れ境内を駆け回っていたそうです。中学卒業前、大叔父から「お坊さんにならないか」と誘われ、比叡山高校に進学。授業のほか掃除や勤めが忙しく、“生活すべてが修行”の日々。「自分に厳しく、檀家(だんか)さんに優しい大叔父のようになりたいという目標があったから頑張れました」
1996年の大叔父の他界をきっかけに、住職を目指し同寺に。「知り合いもおらず苦労しましたが檀家さんたちに先代の様子などを教えてもらいながら、寺や地域のことを一から学びました」
現在、熊本地震などの影響で倒壊した同寺奥之院の新築再建の資金調達のためにクラウドファンディングに取り組んでいます。1889年に建立された奥之院は、修験道の拠点や縁結びの場として地域や観光客に親しまれていました。「山上の祈りの場を次世代につなげたい」と話します。
Time Schedule
- 5:00 起床
- 5:30 お勤め
- 7:00 朝食
- 9:00 法事
- 12:30 昼食
- 13:00 境内の掃除
- 14:00 来客対応や建築士との打ち合わせ
- 17:00 お勤め
- 19:00 夕食
- 21:00 枕経など深夜対応のために早めに就寝
Information
奥之院再建クラウドファンディングは、「Makuake 阿蘇山」で検索。