新聞紙で愛くるしい動物を制作 ワークショップは子どもに大人気【すてきびと】

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彫刻家 東 耕平さん


1983年、熊本市生まれ。崇城大学美術学科を卒業後、幼稚園で美術講師として働く。2012年、メディエーションズ・ビエンナーレ(ポーランド)で初めて新聞紙で作った作品を発表。現在、週5日は放課後児童クラブと老人ホームで働きながら創作活動をする。菊池市在住。
新聞紙とセロハンテープを使って愛くるしい動物たちを作り出します。色は新聞記事の濃淡で表現され、所々に見出し文字が読めるのもユニークです。この作品の手法は、東さんが幼稚園の美術講師として働いていた時に、子どもたちと触れ合う中で「お金をかけずに立体作品を作るには」と考え、編み出したとか。形がシンプルなカメなら、子どもでも5分程度で作れるそうです。
「私の目標は『飴細工のおじさん』です。目の前で動物を作ってみせて驚いた表情や笑顔を引き出したい」。そんな東さんのワークショップは、いつも親子連れでにぎわいます。
2月には100体の作品を並べた個展を開催し、初めての作品販売に挑戦。反響は予想以上で、最終日を待たずに完売しました。「作品にサインを頼まれたり、段ボールで作った家に作品が飾られた写真をSNSで見たりと、人の手に渡った動物たちが愛されていることを知れて、とてもうれしいですね」と笑顔。今後は「魚類や爬虫(はちゅう)類、恐竜など、モチーフの幅を広げていきたい」と意欲を燃やしています。


Information
作品展示やワークショップなど詳しくはインスタグラム(@kouhei_higashisakana)まで