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高齢者とつながる「保健室」設立 健康で安心して暮らせる地域に【すてきびと】

蓑田 由貴さん
蓑田 由貴さん

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(一社)看護のココロ代表理事
蓑田 由貴さん

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1988年、八代市生まれ。5年制の鳳凰高等学校看護科(鹿児島県)卒業。帰熊後、熊本県内の医療機関に勤務。2020年8月、任意団体「やっちろ保健室」を設立し、22年に(一社)看護のココロに移行。現在、上益城郡甲佐町の医療機関に勤務。八代市内で夫と子ども、愛犬と暮らす。

訪問看護師として働く傍ら、休みを利用して月に一度、八代市坂本町鶴喰(つるばみ)地区と八代市街地に出向き、高齢者の健康を見守る「地域の保健室」に取り組んでいます。

大好きだった祖父が長く入院生活を送ったことから、「大切な人を守りたい」と看護師の道に入りました。2020年の熊本豪雨では高齢者の孤立を防ぐため、すぐに高齢化が特に進んだ鶴喰地区へ向かいました。一人暮らしの高齢者の中には被災のストレスで持病の悪化が懸念される人も。「医療ケアだけでは不十分。寂しさを埋めるような地域のつながりが必要」と保健室を開きました。

保健室には薬剤師や理学療法士らも集まり、血圧や脈拍を測る他、健診結果を一緒に見たり、医者に病状を伝える方法をアドバイスしたりと健康に関する相談に無料で応じています。「話すうちに表情が明るくなった高齢者も多く、つながることで心が安定することを実感しています」。関係を深めると、さらに必要な支援が見えてくることも。引き続き、認知症や防災の勉強会、買い物ツアーなど、高齢者と地域を結び付けるような活動を企画していきます。

気付いたことは、蓑田さん手作りの「くらしのノート」に記録
気付いたことは、蓑田さん手作りの「くらしのノート」に記録

Information

活動の様子はホームページで。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

蓑田 由貴さん

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