多様な食文化 各地の個性光る【つんどく よんどく】

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地元に行って作って食べた 日本全国お雑煮レシピ
冬、そして年末年始とくれば、おいしいものの季節です。私は最近、おしるこのことばかり考えています。白くふくよかな餅を浮かべた、黒く滑らかに輝くあんこの美しさ…。ああ、探し求めた幸せとはおしるこのことだったのか、こんな近くにあったのね…。
もちろん、それだけじゃありません。鍋、おでん、うどんやと豚汁、湯豆腐には熱燗(あつかん)を。献立を並べるだけで至福ですが、お正月ときたらやっぱりあれです、お雑煮。
ただ、お雑煮といっても、思い浮かべるものは人によってバラバラで、個人差、地域差があれほど大きいのはなぜでしょう? そんな疑問に答えてくれるのがこの本。これが衝撃でした。
あん餅を丸ごと投入とか、見た目がほぼシチューとか、バーベキューしながら作ったんかなとか、各地の個性が光る逸品ばかりで、そのどれもが食欲をそそる。文化とは柔軟で多様であってこそ、を体現する、懐が深いお雑煮カルチャー。なんて面白いんだ!
紹介するのは
蔦屋書店熊本三年坂 榮 詳平さん


映画と音楽と、楽しい酒のために働く書店員