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イベント情報

以前は何だった? 魅力発見!リノベ店舗

街角にある個性的な「リノベ店舗」を紹介

リノベーションとは、既存の建物を大規模に改修し、用途を変更したり機能を高めたりすること。
熊本でもあちらこちらに、リノベされた店舗が増え、新たな街並みやコミュニティーをつくりつつあります。さて、これらの建物はどんな思いが詰まったリノベ店舗でしょうか。

HIKE(ハイク)
STAND
アンティーク熊美(ゆうび)
土蔵CAFE タイガーカブ

目次

リノベがつくり出す 新たな価値と未来

病院がホステルに、郵便局が輸入雑貨店に…。
街角にある個性的な「リノベ店舗」を紹介します。

持続可能な地域づくりにも貢献

古いものを大切にして、新しい価値を生む─。建物を改修して使うリノベーションは、SDGsが目指す持続可能な地域づくりにつながります。

最近では、戸建て住宅をはじめ、新規オープンする店舗にも、あえて既存の建物を生かす「リノベ店舗」が増えています。しかも、以前とは全く違う業態として使うことで、思いも寄らぬ新しい魅力が生まれることもあるようです。

今回紹介する4店舗は、建物の良さを生かした個性的な店ばかり。リノベーションの良さを味わいに、ぜひ訪れてみてくださいね。


STAND

ガソリンスタンド→カスタムカー販売&カフェ

ワイド感のある建物を生かし 心弾むワクワク空間に

「STAND」は元ガソリンスタンド。店のコンセプトは「ワクワクがはじまる、憩いの拠点」です。1階はカスタムカーを販売、2階はカフェ&ダイニングとなっています。

「リノベした建物には、新築には出せない“味”がある」とゼネラルマネージャーの勇幸介さん。店舗は、広い駐車場と屋根付きのスペースを確保できるガソリンスタンドならではの特徴を生かしたレイアウトとなっています。ドッグスペースもあるので、お散歩ついでに立ち寄ってみて。

ガソリンスタンド時代の休憩スペースもおしゃれに
カフェのおすすめは「STANDスパゲティー」(ランチ1300円、スープとサラダ付き)
店舗情報

STAND

住所熊本市中央区出水7‐680‐1
TEL096-334-0131
営業時間11時~22時(OS21時30分) ※1階は~19時
休業日水曜
40席
駐車場30台
備考電話番号はカフェ

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土蔵CAFE タイガーカブ

バイク店→カフェ

136年の歴史刻まれた建物 カフェとして9月オープン

かつて酒造りの町として栄えた御船町の本町通り。土蔵造りの酒蔵や商家が立ち並ぶ一角に、約40年間バイク店として使われてきた、蔵があります。その築136年の蔵をさらにリノベして、カフェにする準備が進んでいます。

カフェの責任者倉岡虎之介さんは、「土壁や梁(はり)、柱の巧みな構造を見て、蔵の価値が分かりました。多くの人に見てもらいたいですね」と言います。御船川を見渡せる3階建ての蔵で9月上旬に開店予定。店名は二輪車「スーパーカブ」にちなみます。「完成後は、ゆったりとした時間の中で、この空間と料理を楽しんでほしいです」

9月上旬の開店に向け工事が進む店内
バイク店時代の写真。その前は反物屋だったそう
店舗情報

土蔵CAFE タイガーカブ

住所上益城郡御船町御船910‐6
TEL0964-32-1430
店舗ホームページ https://tiger-cub.jp/
営業時間営業時間などは、HPで確認を
備考電話番号はクラオカオートサービス内タイガーカブ準備室

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HIKE(ハイク)

病院→カフェ&ホステル

古い物を大切にする文化育み 人が集い、交流できる場所に

築45年の整形外科病院をリノベし、2020年5月にオープンしたカフェ&ホステル。「待合室やリハビリに使われた広いスペースの天井板を外すとコンクリートの天井が現れ、とてもすてきだったので、カフェのデザインとして生かしています」とオーナ―の佐藤陽子さん。

完成したカフェスペースでは、地元生産者が作る野菜や加工品を販売するマルシェのほか、「熊本の酒をカタル会」などを定期的に開催しています。「ここを拠点に古き良き物を大切にする文化を育みながら、いろんな地域や国の人々が集い、交流できる場所にしていきたいです」

入院患者用の病棟と調理室が、宿泊スペースと宿泊客の共同調理場に
地元で採れた野菜を使った食事なども提供(だご汁定食1300円)
病院時代の外観
オーナーの佐藤 陽子さん
店舗情報

HIKE(ハイク)

住所玉名市秋丸415‐2
TEL0968-72-0819
営業時間11時30分~19時(金・土曜は~22時)
休業日水曜
駐車場建物前の「菊池川河川敷公園駐車場」(無料)を利用可

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アンティーク熊美(ゆうび)

郵便局→輸入雑貨店

西洋アンティークの商品約2000点が並ぶ店内

白壁のかわいらしい外観 次の時代に受け継ぐアンティーク

オーナーの加来五月男さんは退職後、趣味で集めたアンティーク雑貨を販売する店を探していました。そんな時、この小さな建物と出合い、真っ赤な屋根に白壁の外観が気に入り、2020年に店をオープンさせました。

もともとは郵便局で、廃業後、貸し店舗に。カウンターだった板は造作棚に再利用しています。「建物もアンティーク雑貨も同じ。壊したり、捨てたりするのではなく、次の人につなげていくことの大切さを伝えていきたいです」

郵便局時代の写真。小さなポストもありました
店舗情報

アンティーク熊美(ゆうび)

住所熊本市西区上代10‐12‐18
TEL096-200-3639
営業時間11時~18時
休業日月・日曜
駐車場30台

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専門家に聞きました!

熊本大学工学部 土木建築学科(建築学) 教授 田中 智之さん

建物の価値を高めて 街の魅力創出に

古い建物を改修して活用するという流れはここ数年、IターンやUターンをする若い世代の人たちを中心に加速し、作るプロセスを楽しむという価値観が生まれつつあると感じます。

古い建物をリノベーションして使う意義は二つあります。一つは街への愛着がより深まるという点です。スクラップ&ビルドではなく、古い建物が残ることで街の“記憶”が蓄積されるからです。また、新たな人との関わりや人の流れができることで、街の魅力創出や活性化にもつながります。

もう一つは、建物の価値を高めるという点です。建物の個性を生かしたリノベーションをすることで、新築とは異なる“遊び”が生まれます。多様性に富んだ思いもかけない発想がプラスされることがあり、建物の新たな魅力につながります。

リノベーションは持続可能な地域づくりに貢献し、SDGsを進める上でも重要です。古い建物がどのように生かされているのかに注目して街を巡ってみると、新しい発見があるかもしれませんね。


空き店舗活用の支援制度

熊本市では、市内の商店街(指定地区あり)の空き店舗に出店する際の費用を補助する「新規出店者支援事業」を進めています。

【募集期間】

2023年12月28日(木)まで

【補助対象となる空き店舗】

熊本市内の商店街地区に所在し、入居募集開始から90日以上経過している空き店舗(2階〜地下1階)

※詳細は、下記より検索を!
「熊本市空き店舗対策の支援制度」で検索

お問い合わせ

熊本市商業金融課

TEL096-328-2424

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

熊本市を中心に31万部戸別配布のフリーペーパー「くまにち すぱいす」がお届けする、熊本の暮らしに役立つ生活情報サイトです。

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