子どもの将来のために貯蓄を増やしたい 積立投資の運用先、どう選べばいい?【家計簿チェック】

“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック


Q.子どもの将来のために貯蓄を増やしたい 積立投資の運用先、どう選べばいい?
収入の割に貯蓄額が少ないのが気になっています。自分ではもっとためていたつもりですが、車の買い替えなどで一気に減りました。子どもたちに将来、自分の望む進路を選ばせてあげられるよう貯蓄を増やしたいです。
金融資産は、主に生命保険に預けています。NISAも始めたいと思い口座を開設したものの、運用先をどのように選んだらいいか分からず止まったままです。同様に、確定拠出年金も運用先の選び方に迷い、取りあえず「元本割れしにくい」と説明があったものを選びました。
A.学費は既にある資金で十分対応可 資産運用は早めに“初めの一歩”を
大学進学資金について「県外の私立になったら1人1000万円ぐらい必要ですか」とお尋ねがありました。
日本学生支援機構の「学生生活調査(令和4年度)」によると、下宿・アパート等に暮らす私立大生の平均支出額は、年間約240万円(学費133.8万円/生活費106.5万円)。単純に4年分と考えると、「1人1000万円」は外れてはいないでしょう。しかしこの額は、入学前までにためておかなければならないわけではありません。その時の収入で不足する分を事前に準備すると考えましょう。
家計を拝見すると、教育費と年間黒字額(定期的な積み立てを除く)の合計がおよそ300万円。大学生1人の期間は蓄えを取り崩すに至らないかもしれませんね。また、大学生が2人重なる頃には生命保険料のうち年90万円が払込満了となり、この枠も教育費へスライド可に。不足する分だけ補てんすると考えれば、既にある学資保険の資金で十分対応できそうです。
確定拠出年金の運用先は、元本確保型から積極運用型への移行をお勧めします。積立投資は値動きがあるからこそ増やせる仕組みです。NISAも早めに、初めの一歩を踏み出したいところ。まずはオーソドックスに世界の株式に分散投資するインデックスファンドから始められてはいかがでしょうか。
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