転職で収入減り、将来が不安 銀行積み立て分は投資に回すべき？【家計簿チェック】

“お金のプロ”がズバリ！家計簿チェック

Q.転職で収入減り、将来が不安 銀行積み立て分は投資に回すべき？

転職したばかりで収入が下がり、漠然と将来に不安を覚えています。投資も貯金もネットの情報を頼りになんとなくやっていますが、このままでよいのかと思う日々です。

現在、独身で一人暮らし。食材のお裾分けをたくさん頂ける状況で、食費があまりかからず助かっています。

結婚の予定は今のところありませんが、これからどんな人生を選んだとしても不安なく生きていけるよう資産形成を進めていきたいです。毎月、銀行預金で積み立てている資金は、投資に回した方がいいでしょうか。

A.安全資産の確保は一定基準を達成 投資で積み立てを続けて

お裾分けを頂ける環境とはいえ、家賃込みで月10万円のやりくりを達成されているとは驚きです。以前のお勤め先は、月によって収入に幅があったそうで、収入が少ない月を基準に支出を組み立てておられたのでしょうか。そうすると必然的に、収入が多い月に蓄えに回せる資金が確保できますね。

現在、預金で積み立て中の枠を投資に回す件、私も賛成です。金融資産残高を拝見すると、大半を占める460万円が預金に置かれています。うち100万円ほどは、近いうちに必要となる車の買い替え資金として予定されているのですね。これを支出しても、お手元に360万円の安全資産を確保できますので、万一、突発的に資金が必要となる事態が生じても、かなりのケースをカバーできるのではないかと思います。

ここ数年、株式市場は順調に右肩上がりを続けており、「投資＝殖える」の印象が強いですが、時に大きく下がることもあり得る世界。そんな時でも決して慌てることなく淡々と積み立て続けることが前提です。

「どんな人生を選んでも不安なく生きていける」ためには、キャリア形成の自己投資にもたゆまず取り組んでいただきたいと思います。無限の可能性を存分に開花なさいますようお祈りしています。