夫婦で育休取得するため、預金を強化中 住宅ローンの借り換えを検討中だが…【家計簿チェック】
“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック
Q.夫婦で育休取得するため、預金を強化中 住宅ローンの借り換えを検討中だが…
株式投資を3年前に始めました。主に、高配当の優良株を長期保有するスタイルで、保有株からの配当が年90万円程度あります。
年明けから、夫婦そろって育児休業を1年間取得する予定です。現金性資産が少ないので、育休に備えて預金の強化を図っています。
住宅ローンについて、10年固定金利期間の終了を控え借り換えを検討中です。残期間を35年に延長してがん団信を付帯、月約3万円を浮かせて教育資金作りに回す考えですが、手数料などで60万円ほどかかる点をためらっています。
A.収入は育休給付金で賄えそう ローンは計画通り、借り換えを
株式投資に成功されています。ご本人は「タイミングが良かった」と言われますが、積み重ねてこられた情報収集や研究のたまものですね。
まずは育休中の収入について。育児休業給付の金額は、休業開始から180日間は休業開始前賃金の67%、181日目以降は50%として計算されます。「休業開始前賃金」については、手取り額ではなく総支給額を見てください。ただ、これには上限があり、月額46万円を超えるとそれ以上は給付対象となりません。クラシズさんの場合、この上限に掛かると思われますので、手当の額を育休前半は月約31万円、後半は月約23万円と見積もっておきましょう。予定通り1年間休業された場合、ご夫婦で総額570万円前後の給付となりそうです。現在の年間収支に照らすと、育休中も資産の取り崩しはほとんど必要ないと思われます。
住宅ローン借り換えの件は、ご計画に賛成です。金利や返済額の圧縮に加え、団体信用生命保険を強化できることも大きいですね。残期間を延長しての借り換えが可能な金融機関は限られ、がん団信を付帯すると金利の上乗せが必要となりそうですが、この分と借り換え手数料の総額を35年で割ると月2200円程度となる計算。残債は約2000万円とのことなので、これをがん保険の保険料と考えると格段に割安ですね。
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