【まさやん旅日記こんにツアー Vol.11】日本一長い路線バスに乗ってきた!の巻

高速道路を使わない「日本一長い路線バス」が、どこを走っているかご存じでしょうか?
そのバスに乗るために今年3月14日(僕の52歳の誕生日!)、朝一番の飛行機で大阪伊丹空港へ向かいました。
空港からモノレールと地下鉄、近鉄電車を乗り継いで奈良県の近鉄大和八木駅に到着。
ここから国内最長の路線バス、奈良交通「八木新宮線」が出ているのです。
紀伊半島のど真ん中を縦断し、和歌山県のJR新宮駅までの走行距離は169.9km。
停留所の数は168あります。
11時38分発のバスに乗ると「お客さまの中で終点の新宮駅までの方は手を挙げてください」とアナウンス。
数人いる乗客の中で手を挙げたのは僕だけ。
もはや貸し切り気分です。
途中、3カ所で休憩。最初の休憩所「五條バスセンター」を過ぎると山の景色に変わり始め、2カ所目の休憩所「上野地」はかなりの山奥。
ここには生活用の吊(つ)り橋としては日本一長い「谷瀬の吊り橋」があります。渡ってみたらマジ怖かったので、早々に引き返しちゃいました。
3カ所目の休憩所「十津川温泉」では足湯に漬かりました。
それから2時間後、6時間半の予定が結局7時間かかって終点の新宮駅に到着したのでした。
それなりにハードなバス旅ですが、時間と気持ちに余裕がある人は挑戦してみてはいかがでしょう。
奈良交通「八木新宮線」 思い出写真館


これが日本一長い路線を走る奈良交通「八木新宮線」の車両。
いわゆる普通のバスなので、席の間は広くはなく、リクライニングなどもちろんない。
途中から運転手さんと二人きりになったけど、とても丁寧な方でした。


谷瀬の吊(つ)り橋を渡る直前の自撮りショット。
吊り橋は渡るとギコギコと音がして揺れるので、なかなかに怖いです。
バスだと休憩時間がそこまで長くないので、向こうまで渡って戻って来るのは難しいかもですね。


道中最後の休憩所「十津川温泉のバスセンター」。
ここは奈良県の最南部の「十津川村」にあり、温泉地でもあります。
ちなみに十津川村は日本で一番、面積が広い村だそうです。


「十津川バスセンター」のすぐ隣にある足湯。
休憩時間は10分程度なので、このコラムの写真にと2分だけ足湯に浸かりましたが、気持ち良い。
ここの温泉はとてもいいお湯だそうです


日本一長い路線バスの旅を終え、泊まった新宮市は昔からマグロ漁が盛ん。
写真はふらりと入った居酒屋で食べたマグロのカマ焼きです。
めちゃくちゃ大きいけど、お店の人いわく「お一人さまなので一番小ぶりなのにしておいた」とのこと。
もちろん、ぺろりと完食。
おいしかったです!


かつて新宮市はクジラ漁が盛んだったそうで、「クジラのカツ」もいただきました。
僕が子どもの頃は、しょうちゅうクジラのお肉を食べてたものです。
もちろんこのカツも美味でした。