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3月19日から開催! くまもと 花とみどりの博覧会を支える「緑花人(りょっかびと)」

緑豊かな街づくりを目指す花と緑の祭典・全国都市緑化フェア「くまもと花とみどりの博覧会(通称:くまもと花博)」が36年ぶりに熊本で開催! メイン会場となる「街なかエリア」「水辺エリア」「まち山(立田山)エリア」は、色鮮やかな花や新緑に彩られます。今回は、展示される花を育てたり、会場を整備したりしてイベントを支える皆さんを「緑花人」としてフォーカスし、くまもと花博の魅力を紹介します。

目次

花とみどりと生きる幸せなひとときを

くまもと花博の開催テーマは「森と水の都くまもとで 花と生きる幸せをつむごう」。その言葉通り、今回展示される花や緑を育て、来場者に幸せなひとときを届ける「緑花人」の思いを聞きました。

[水辺エリア]水前寺江津湖公園一帯(水前寺地区〜広木地区、動植物園含む)

貴重な水生生物や野鳥が生息し、熊本の水の恵みを象徴する水前寺江津湖公園一帯では、期間中、水と緑の豊かさを体感できるイベントがめじろ押し! 庄口公園では、近隣小学校や特別支援学校の子どもたちが作った“おもてなしプランター”が並び、来場者を出迎えます。35年ぶりとなる植物園のリニューアルにも注目です。

全校児童で描いた 色鮮やかなプランターがお出迎え

熊本市立若葉小 6年生の皆さん
熊本市立若葉小 6年生の皆さん

東区若葉の若葉小では校歌で歌われるスズカケをはじめ、ケヤキやイチョウなど多くの木々が校庭に並びます。田上佐知子校長は「子どもたちは木の葉や木の実でよく遊び、落ち葉掃きにも取り組んでいます」と話します。

日頃から自然とふれあう児童全員で取り組んだのが、庄口公園を彩る「おもてなしプランター」作りです。動物をかたどった木枠を手塗りし、熊本の名物であるスイカや阿蘇をモチーフにしたもの、鮮やかな花を描いたものなど、個性が光る作品が並びます。「熊本の名物を知ってほしかった」「(自分たちの描いたプランターが)熊本の役に立ったらうれしい」と、児童がそれぞれの絵に込めた思いを話してくれました。

緑いっぱいの校庭で遊んだ記憶、ボランティア活動、そして今回のくまもと花博参加を通して、緑への思いが育まれ、未来へとつながっていきます。

1〜6年生まで自由な発想で描いたプランター。木枠のビス留めや花苗植えは、児童・先生が一丸となって作り上げました
1〜6年生まで自由な発想で描いたプランター。木枠のビス留めや花苗植えは、児童・先生が一丸となって作り上げました
木枠の中に飾られる花も、児童たちがお世話したもの
木枠の中に飾られる花も、児童たちがお世話したもの

[まち山(立田山)エリア]立田山

自然公園が整備された立田山(標高152m)は、細川家の菩提寺「泰勝寺」跡などがあり、自然と歴史・文化が一体となった魅力あふれるエリアです。くまもと花博に合わせ、大型木製遊具が新設されたほか、期間限定でツリーハウスや竹の遊具も登場。森の音楽会や木育ワークショップなども開催され、家族で一日中楽しめます。

熊本の森林とともに過ごした42年 木の温もりや優しさを多くの人に伝えたい

熊本県森林組合連合会 参事 井野道幸さん
熊本県森林組合連合会 参事 井野道幸さん

阿蘇出身の井野道幸さん(60)は、実家が農業を営んでいたこともあり、幼少期から自然と親しんできたといいます。井野さんが所属する熊本県森林組合連合会(以下、県森連)では、「木育」をテーマに、立田山エリアでワークショップやコンサートなどを開催予定です。

「県森連は森林環境を維持管理していくため、植林や枝打ち、間伐などを行っています。今回のイベントを、多くの人に、山に興味・関心を持っていただくきっかけの場にしていきたい」と期待を寄せています。

会場には、竹を利用したツリーハウスや遊具も登場。「放置竹林なども課題になっていますが、まずは子どもたちに竹の特長や良さを伝えていきたい」と力強く話します。高校卒業と同時に県森連に入り、以来42年間、熊本の森林のために奔走してきた井野さん。くまもと花博に寄せる思いもひとしおです。

ワークショップでは、折りたたみ椅子やスライド本棚を作ることができます
ワークショップでは、折りたたみ椅子やスライド本棚を作ることができます
木製ステージでは、竹製楽器を使ったコンサートをはじめ、さまざまな催しが行われます
木製ステージでは、竹製楽器を使ったコンサートをはじめ、さまざまな催しが行われます

[街なかエリア]熊本城公園及び花畑広場一帯

くまもと花博フラワーアンバサダーのニコライ・バーグマン氏監修の大花壇やマルシェなど、見どころ盛りだくさん! 中でも、今、注目を集める「そらの植物園」代表・西畠清順氏による企画展示は見逃せません(3/19〜、5日間程度)。アーケード街はさまざまなテーマの花や緑で彩られ、まち全体がカラフルに染まります。

廃棄される古着を活用しCO2削減! “ポリエステル媒地”で花を咲かせる

熊本学園大学付属高校2年生
『reclothes(リクローズ)』の皆さん
熊本学園大学付属高校2年生 『reclothes(リクローズ)』の皆さん

熊本学園大学付属高校の2年生は「総合的な探究の時間として、『しあわせのまちづくり』をテーマに、グループ探究活動を行っています」と吉永憲史教諭。今回のくまもと花博には、廃棄される古着から作った“ポリエステル媒地”を活用し、SDGsへの貢献を目指す「リクローズ」の5人組が参加します。

「大量廃棄される古着の活用法を調べた際、草花を育てる媒地になることを知りました」とリーダーの前川真優さん。古着の回収は地元のリサイクル業者、生地をカットする作業は県外の繊維開発メーカーに生徒たちが自分で連絡を取り、企業や熊本市と共にプロジェクトを進めてきました。「古着の焼却にかかるCO2が削減されるほか、ポリエステル媒地は軽量で保水性に優れ、虫が付きにくいなどのメリットがあるんですよ」と全員が目を輝かせます。

彼女たちがポリエステル媒地で育てた花は、下通などのアーケード街に展示予定です。

リサイクル業者の石坂グループにて、ポリエステルが80%以上含まれている古着を中心に回収
リサイクル業者の石坂グループにて、ポリエステルが80%以上含まれている古着を中心に回収
古着を5mm角に裁断する作業は、リモート授業期間中に各自が自宅で行いました
古着を5mm角に裁断する作業は、リモート授業期間中に各自が自宅で行いました

第38回全国都市緑化くまもとフェア くまもと花とみどりの博覧会

ーTHE GREEN VISION 未来への伝言ー

国民一人一人が緑を守り、楽しめる知識を深め、緑がもたらす快適で豊かな暮らしのある街づくりを普及啓発する事業として、昭和58(1983)年から毎年、全国各地で開催されている、日本最大級の花とみどりの祭典です。

熊本では昭和61(1986)年に開催された「クマモトグリーンピック’86」以来、36年ぶりの開催となり、メインとなる3会場はもちろん、県内すべての市町村がパートナー会場となり、地域資源を生かした展示や催しも行われます。相次ぐ自然災害からの再生と復興のメッセージ、そして元気を全国へ発信します。

(C)2010熊本県くまモン
(C)2010熊本県くまモン

春の訪れとともに熊本でよく見られる紋黄蝶(もんきちょう)をモチーフにした特別衣装のくまモンがくまもと花博のイメージキャラクター

[check!]ニコライ・バーグマン氏がフラワーアンバサダーに就任 spice_220318_p01-03_16

くまもと花博のフラワーアンバサダーには、世界的に有名なフラワーアーティストのニコライ・バーグマン氏が就任。ポスター等のメインビジュアルや花畑広場大花壇の監修のほか、5月18日(水)~22日(日)には、熊本城ホール2階シビックホールにて、熊本県産の花きを活用した企画展示も開催されます。

[check!]各会場で開催される 花・食・文化が楽しめるマルシェ

花畑広場では、熊本県内全45市町村が週替わりで登場するくまもとマルシェ、サンアントニオ市(米)やエクサンプロヴァンス市(仏)の海外WEEK、上江津湖での江津湖Living、動植物園でのフラワーマーケットなど、期間中は花やみどりはもちろん、食・文化も楽しめるイベントが開催されます。

詳しいスケジュール・イベント内容はくまもと花とみどりの博覧会2022ホームページをチェック!

https://kumaryokkafair.com/

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

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