MENU

熊本|芦北町の国登録有形文化財「赤松館」が一般公開を再開!

「し~ずのいいね!」では、すぱいすライター「すぱいし~ず」が、気になるショップやグッズなどを紹介しています。

目次

未完成のまま100年以上経った建物

赤松館は春になると花々が美しく咲き誇る日本庭園も見もの

今回は「ドライブで遠出したい」という方へおすすめのスポット、芦北郡芦北町にある国登録有形文化財『赤松館(せきしょうかん)』をご紹介します。

同館は、明治26(1893)年に藤崎家5代目当主・藤崎彌一郎氏により建造された歴史ある建物です。

当初は来客をもてなす迎賓館になる予定でしたが、建築途中に日清戦争が勃発。工事が中断してしまい、以来、1階を藤崎家住居、内装を施していない2階は雨戸が閉められたままままの状態になっていました。

転機が訪れたのは平成12(2000)年。国登録有形文化財に登録され、一般公開を開始。多くの見学客で賑わいました。

料理研究家の草分け的存在・江上トミさんの生家としても知られ、母家にある6連かまどは見学客から特に人気。

立派な台所を見るだけでも、当時の藤崎家の栄華をうかがい知れます。

地元の声に後押しされ、2024年3月2日(土)から一般公開再開!


2階の展示スペースでは、藤崎家ゆかりの品を展示


芦北町の「顔」とも言える赤松館ですが、熊本地震や豪雨など度重なる自然災害で被災し、長年閉館を余儀なくされていました。

そんな状態を残念に思った地元の方たちから「ぜひ再開してほしい」という声が高まり、2024年3月2日(土)から、土・日曜、祝日限定で再び一般公開されることが決定。

イベントも盛りだくさん!

3月2日(土)は、通常500円する入館料が無料になる他、熊本出身のトランペッター・田尻大喜さんのコンサート(大人3000円、大人1人につき高校生以下1人無料有料)も開催され、高らかなファンファーレで再出発を切るそうです。

「この日限定で、カレーや焙煎コーヒー、阿蘇の人気スイーツ店が出店しますので、マルシェ気分で遊びに来てください」と代表の島崎淳子さん。

3月2日(土)はお店を持たないイベントカレー店『しゃもじカレー』が出店。

また、八代市の人気店『エンデレアコーヒー』も出店。

トランペッターの田尻さんが手がけたオリジナルコーヒー豆を使った一杯も限定販売されるそうなのでお楽しみに。

芦北町エリアで飲食店独立をする人を支援

さらに、再開を機に新たな試みもスタートするそう。

「この場所が県南の文化の発祥地となり、街が賑わうきっかけづくりをしていきたい」との思いから、今後は駐車場横にある米蔵とカフェを「チャレンジショップ」と位置づけ、独立を考える若手シェフに格安で貸し出すそう。

3月は湯の鶴温泉(水俣市)で旅館業に携わる井手和保さんが、江上トミさんにちなんでオリジナルカレーを提供。4月以降は募集中とのことなので、要チェックですよ!

赤松館

住所芦北郡芦北町田浦780-2
問い合わせメール:sekisyoukan@gmail.com
営業時間10時〜16時
休業日月〜金曜(土・日曜、祝日のみ開館)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

7歳の娘の子育てと家事、仕事に、髪をかき乱して奮闘中。秒速で過ぎていく目まぐるしい日常を、楽しく彩る「モノ・コト」にアンテナを張っています。

目次