コンパクトでかわいい苔(こけ)玉を制作 優しい気持ちになってほしい【すてきびと】

目次
苔玉アーティスト
西山 清昭さん


1966年、熊本市生まれ。大学を卒業後、運送会社の総合職として長年勤務する。40代で大病を患い、回復後は知人の会社の経営サポートや労務管理を手伝う。その後、医療機器メーカーに転職し、12年前から週末を使ってアーティスト活動を開始する。アーティスト名は「ジェームズキヨサン」。熊本市で妻と長女と暮らす。
球状の土に植物を植えて表面に苔を貼り付けた「苔玉」や、ガラス容器の中に苔を植えて小さな自然界に見立てた「苔テラリウム」など、コンパクトでかわいい作品を手掛けています。西山さんが苔玉制作を始めたのは12年ほど前のこと。大病を患い、医師から自然に触れ合うことを勧められて出かけた山で美しいハイゴケを見つけ、「これを植物の根本に巻いたらきれいだろうな」と遊び感覚で始めたのがきっかけだそう。試行錯誤しながら独学で苔玉制作の技術を磨いていきました。
西山さんが作品づくりで大切にしていることは、見る人に優しい気持ちになってもらうこと。土いじりには癒やし効果があるといわれ、「デジタルの世界で心が疲弊している子どもたちや、病気で苦しむ患者さんなどに向けて、学校や病院などに出張して苔玉作りの体験会を開きたい」と話します。
また、法人向けに苔玉の年間リース契約も展開しています。「定期的に入れ替えやメンテナンスをして、社員の方や来訪された方に癒やしを与えたいですね」。イベントなどにも参加し、苔玉の魅力を多くの人に伝えています。


Information
作品の紹介やイベント出展情報、日々の活動はInstagram(@james_kiyosan)をご覧ください