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【青木由香の台湾吃吃メモ01】食事中に「チィーチィー」言われる話…

雞肉飯(ジーロウファン)の店で、小菜が安いのをいいことに頼み過ぎた例。指差すだけで食べたいものを所望できるので言葉の心配もない
▲雞肉飯(ジーロウファン)の店で、小菜が安いのをいいことに頼み過ぎた例。指差すだけで食べたいものを所望できるので言葉の心配もない

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食事中に「チィーチィー」言われる話

台湾の人と食事をすると、「チィーチィー」言われる。

「チィー」は中国語で「吃」。英語でいうと「eat」。つまり、「遠慮しないで、どんどん食べて!」というニュアンス。

おせっかいでお客さん好きな台湾人は、他人の空腹が気になる特殊な性分もあり、料理が来るたびに「チィーチィー」。箸を置いても「チィーチィー」

飲食店側にも空腹の客を1秒でも待たせない意気込みがある。
 
屋台も高級店もすぐに食べられる小菜(シャオツァイ・小皿の副菜)を用意し、注文後に「待てないよね?」とばかりに小菜を見せつけてくる。つい手を伸ばし毎度頼み過ぎてしまう。

▲小菜は、大きなお盆に何種も載せて「選んで!」と店員さんが持って来るか、小菜棚に選びに行く。店によっては、最短時間で胃に入るように客に運ばせることも

食事から離れても、台湾人は他人の空腹をリサーチしている。
 
「最近どう?」的な気軽なあいさつ「呷飽没?(ヂャバーボェ)」は直訳すると「ご飯食べた?」だ。
 
素直に答えると食べ物が出てくる、もしくは「どうしよう!」と心配されるのでお知り置きを。
 
台湾中が食の誘惑に満ちるゆえん、お分かりいただけたでしょうか。
 
長く住んでいると、外国人向けに食べ過ぎを心配するあいさつを開発してほしいと思うものです。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

雞肉飯(ジーロウファン)の店で、小菜が安いのをいいことに頼み過ぎた例。指差すだけで食べたいものを所望できるので言葉の心配もない

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この記事を書いた人

神奈川県生まれ台湾在住。執筆や取材・旅行のコーディネートを通して大好きな台湾を紹介。雑貨店「你好我好(ニーハオウォーハオ)」(台北市)店主。

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