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ボンとジュニアの見分け方

ジュニア(左)とボン

 湯島の定点ライブカメラの映像に登場する猫たちの名前や性格が分かれば、見る楽しみは格段に増します。ですが、カメラの上方からの目線と島で実際に猫と触れ合う時の目線では印象も随分と変わるので、取材班でも判別に苦労することが多々あります。そこで今回は、猫たちの見分け方の入門編です。

 「ボン」と「ジュニア」というキジトラの2匹の雄猫がいます。皆勤賞に近いほど毎日カメラの前に現れ、しょっちゅうベンチの上でぐっすりと寝ています。どちらも2020年生まれで、ややぽっちゃりとした体格も良く似ています。島で直接会うと、ジュニアは両前脚をそろえた時にハートに見えるキジ柄があり、ボンにはありません。ボンは顔のハチワレの柄がやや左目よりになっていて、それにジュニアよりさらに体に丸みがあります。

手前がボン、後方がジュニア

 ところが、この特徴はライブカメラ目線で見ると、確認しづらい。そこでポイントとなるのが背中の模様です。ジュニアは白地に飛び地のように丸い模様が大きく2つあり、その丸模様もキジ柄と黒柄で異なります。一方、ボンはキジ柄に切れ目がないので、上から見てもはっきりと区別がつきます。

 ボンは伝説のボス猫ロースの子孫で、どことなくボスの面影を感じます。名前の由来は、生まれた当時、特に特徴がなかったことから平凡のボンだそうです。しかし、体がどんどん丸みを帯びていき、今では〝メタボン〟と呼ばれることも。一方のジュニアもロースの柄と似ているのですが、こちらはロースの〝ジュニア〟ではなく、「八代(ヤッチロ)」という父猫の子供だから。父親も柄も体格もロースと似ていたそうですが、ヤッチロは八代生まれだったのでロースとの血縁はないそうです。

背中の大きな円模様が特徴のジュニア
ボンの丸い背中

 島で猫と触れ合ったり、写真を撮ったりする時は、顔や正面からの柄ばかり見ていて、背中やしっぽの模様は意外と覚えていないものだ、と実体験として感じています。(熊本日日新聞社・岩下勉)

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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