頭部を打撲したときの対処【家族の不安に応えるQ&A】
目次
Q.子どもがよく転びます。頭を打ったらどうしたらいいでしょうか。
慌てず保冷や止血の処置を
子どもは動きが活発な一方、危険を察知する能力が未熟なことから、転んだり何かにぶつかったりして頭を打つことは日常茶飯事です。多くは軽症で様子を見ていて問題はありませんが、ときには応急の処置を要し、病院の受診が必要なことがあります。子どもが頭部を打撲すると皆さん驚き、不安な気持ちになると思いますが、まずは冷静に子どもの様子を観察することが大事です。
打撲部にたんこぶができた場合は、タオルに包んだ氷や保冷剤で圧迫して腫れを抑えます。大きなたんこぶができたときには病院を受診してください。
切り傷や擦り傷を負ったときには水道水で汚れを落とした後、滅菌ガーゼや清潔なタオルで圧迫して止血します。頭は血流が多いため出血が多くなる傾向がありますが、慌てず処置をすることが肝心です。傷口が開いている場合は縫合処置が必要なため病院を受診してください。
打撲後48時間は注意
以下の症状は病院を受診する目安となります。
- 頭をぶつけたときにわずかな時間でも意識を失った
- 眠り込み、なかなか起きない
- 言動がいつもと違いおかしい
- 時間がたつごとに頭痛が強くなる
- 3回以上吐いた
- 目の見え方がおかしい、まぶしい、物が二重に見える
- ひきつけを起こした
―など。
打撲時には明らかなけががなく元気にしている場合でも、遅れて症状が出ることがあります。48時間はお子さんの様子を注意深く観察し、先に挙げた症状が出たときには病院を受診するようにしてください。
多くは軽症だが、応急の処置や受診が必要な場合もあり。打撲後の観察が大事