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集団生活での感染予防対策【家族の不安に応えるQ&A】

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Q.今春、子どもが入園します。初めての集団生活で感染症が心配です。

感染対策は大きく3つ

集団生活で感染症を完全に予防することはできませんが、対策によって流行を抑え、重症化を防げます。

基本対策の第一は衛生マナー。手洗い、せきエチケットなど、新型コロナウイルス感染症の流行で身に付いた対策は全ての感染症の予防に有効です。乳幼児を養育する大人は、おむつを触った後の手洗い・消毒を徹底する、食器やタオルを共用しない―などを気を付けましょう。

また、適切な換気や室内の掃除、ドアノブや洗面所の定期的な清掃など環境の整備で感染リスクが下がります。注意したいのは、感染症の種類によって消毒法が異なること。コロナウイルスに有効だったエタノール消毒は、ロタウイルスやノロウイルスには効果がありません。塩素系消毒、熱湯消毒など適切な消毒方法を保健所などが公表しています。一度目を通しておきましょう。

地域の流行状況をチェック

対策の三つ目に、日常的な体調管理があります。体調を崩すと免疫力が落ちて感染症にかかりやすくなります。食事や生活リズムを整えることが大切です。

ワクチン接種によって、子どものA型インフルエンザ罹患の60%程度、B型の40%程度を予防し、入院をA型で50%程度、B型で30%程度減らす効果が知られています。他のワクチンでも、発症を減らし、発症した場合も重症化を防ぐ効果が認められています。
しかし、予防接種をしていても感染するリスクはあります。先に述べた予防のための対策を行うことが重要です。自分の住む地域の流行を小まめにチェックして適切な対応をし、子どもたちを感染症から守りましょう。

熊本大学大学院生命科学研究部小児科学講座准教授 松本 志郎さん
熊本大学大学院生命科学研究部小児科学講座准教授 松本 志郎さん

流行を抑え重症化を防ぐために衛生マナー、環境整備、体調管理を。ワクチン接種も有効

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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