現金かローン利用で新車を購入予定 資産形成も含め 家計を見直したい【家計簿チェック】

“お金のプロ”がズバリ！家計簿チェック

Q.現金かローン利用で新車を購入予定 資産形成も含め 家計を見直したい

月々の家計は、基本的に収入額よりも支出額が多いです。子どもの教育資金や夫婦の老後資金作りに向けて、そろそろ資産形成を始めたいと思っていますが、併せて新車の購入も計画しています。

車は銀行ローンの利用を考えており、月々の返済額は3万円程度が希望です。そうなるとさらに支払いが増えるので、本格的に家計の見直しに取り掛かりたいです。

どちらかというと、お金は楽しく使っている方で、節約の余地はあると思います。もしくは、車は現金で購入した方がいいでしょうか。

A.まずは生命保険の見直しを 車はローン利用がおすすめ

NISAの積み立て額が大きく、毎月の家計は表面的には赤字に見えます。が、純粋に収入額と支出額のみを比較すると、プラスマイナスゼロに限りなく近い状況。ボーナスで年間のバランスを取っておられます。ただ今後、車のローン返済が始まれば、調整が必要になると思います。

車のローンは、300万円を5年ほどで完済希望とのこと。金利2.5％で試算すると、月々返済額は5万3242円に。月3万円に近づける方法としては、

• 返済期間を9年半に延長（利息総額が17万円程度増加）
• 130万円ほどをボーナス返済に振る（ボーナス月に約14万円の加算×年2回）
• 頭金を130万円ほど入れる（手元資金が減る）

ーなどの選択肢が挙げられます。

ところで「月3万円」は、日常生活費から捻出可能な金額としてお考えと推察しました。当然そうした調整も必要ですが、生命保険の見直しにも取り組みたいところ。ご加入の保険は主に貯蓄目的で加入したそうですね。万一の保障として中途半端ではないか、運用ロスをもたらしていないか、チェックする好機と思います。

車の「ローンか現金か」については、現状に鑑みてローンを主とした計画を推したいですね。利息の負担は生じますが、これを機に支出を見直す方が長期的に家計にとってプラスとなるでしょう。