来年定年を迎え、両親の面倒見も必要 老後資金を確保しつつ支援は可能か?【家計簿チェック】
“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック
Q.来年定年を迎え、両親の面倒見も必要 老後資金を確保しつつ支援は可能か?
来年、定年を迎えます。自分の老後資金も不安な中、親の面倒をどこまで見ることができるでしょうか。
父が90歳になり、老人ホームへの入居を勧めています。いざ入るとなると相当なお金が必要となるため、きょうだいで相談した上で、面倒を見たいと考えています。実家には母が残りますが、家のメンテナンス費がかさむようになっており、両親の年金だけでは今後の生活を賄いきれない見通しです。
自分自身の老後資金を確保しつつ、どこまで支援が可能かご教示をお願いします。
A.どこまで支援すべきか把握 「キャッシュフロー表」作ってみて
ご両親の生活状況の変化と、間近に控えるご自身のセカンドライフへの移行ー。二つの大きな課題に同時に直面しておられるのですね。双方が密接に連動する事態ですが、ここは、ご自身の世帯とご両親の世帯を切り分けて考える必要があると思います
「どこまで支援が可能か?」とのことですが、その前に「どこまで支援が必要か?」を把握するのが先決です。年金などご両親の収入額と、これから必要となる支出額から、年間いくらぐらい不足することになりそうでしょうか。また、住宅の維持費など他の必要経費も合わせて、ご両親がお持ちの金融資産で何年ぐらいカバーできそうでしょうか。さらに、資産が底を突いてしまいそうな時期から、ご存命の可能性が考えられる年数は、最長で何年ぐらいになりそうでしょうか。
このように収支と資産残高の流れについて、時系列で予測を立てて未来シミュレーションするツールを「キャッシュフロー表」と言います。これを活用して、ご両親の世帯とご自身の世帯、また、ごきょうだいの世帯についても、それぞれに予測を立て、すり合わせられるラインを探っていただく必要がありそうです。
キャッシュフロー表の作成には、税や社会保険、保険や金融の知識も不可欠です。ファイナンシャルプランナーに依頼されるとよいでしょう。
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