現地記者がリポート!九份日帰り旅/アクセス方法から楽しみ方まで【台湾ってこんなトコVol.17】

この記事を書いたのは


NNA台湾記者・山田愛実
アジアの経済情報を配信するNNAの台湾編集部員。台湾の屋台グルメが好きで、週末は市場や夜市によく出かけています。特に好きなのは豆腐を発酵させて作る「臭豆腐」。独特なにおいがしますが、意外と食べやすいので台湾に来たらぜひチャレンジしてみてください。
現地記者が九份の見どころを紹介!
皆さんは台湾の九份(きゅうふん)という場所をご存じでしょうか。
台湾東北部に位置するかつて金鉱として栄えた街で、1970年ごろから金の枯渇により衰退したものの、台湾映画「非情城市」の舞台となったことなどで、徐々に観光地として注目を集めるようになりました。
日本では映画「千と千尋の神隠し」の世界に雰囲気が似ているとしてメディアによく取り上げられています。
もしかしたら台湾を訪れたことがなくても名前は聞いたことがあるという方がいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな九份に現地記者が訪れ、すぱいす読者の皆さまに行き方から楽しみ方までをご紹介したいと思います!


台北から九份への行き方
電車とタクシーで行く方法
今回は台湾のローカル線である台湾鉄道(台鉄)で行きました。
他にバスなどもありますが、ついでに他の駅にも立ち寄りたい場合は鉄道がおすすめです。
台北駅に着いたら、「台鉄」の表示を目指してください。
改札の近くにある券売機で最寄りの「瑞芳」(平渓線、宜蘭線北段、深澳線の3線が乗り入れ)行きのチケットを購入します。
券売機は日本語表示に対応しています。料金は49元でした。


「八堵」「基隆」行きの場合は「八堵」での乗り換えが必要なため注意が必要です。
瑞芳駅を出て左手にタクシー乗り場や九份行きのバス乗り場があります。
タクシーの料金は定額制で、3月時点で片道250元でした。


バスで九份に向かう方法
台北MRTの忠孝復興駅から1062番のバスに乗れば、直接九份に行くことができます。
本数は時間帯によりますが1時間に2~4本。
最寄り駅の「九份老街」までの料金は94元です。
他の駅に行かないという方にはこちらがおすすめです!
九份でおすすめ!観光・カフェ・おみやげ
基山街を歩こう:B級グルメ食べ歩き
海に面した丘陵地に位置する九份。
細く曲がりくねった道に沿ってたくさんの土産物屋や軽食の店が並んでいます。
ざっとなら1時間ほどで見て回れますが、食事や休憩、買い物などを挟むなら2~3時間は見積もっておくのが良さそうです。
まずはメイン通りの基山街でショッピングをしながら台湾B級グルメの食べ歩きを楽しみましょう!


お土産に便利!ばら売りのティーバック


写真映えのタンフールー


インパクト大!揚げ物屋台


小腹がすいたら「魚丸伯仔」のつみれスープ
「魚丸伯仔」は少量から頼めるので、小腹を満たすのにぴったりです。
あまじょっぱいタレで食べる厚揚げに魚のすり身をはさんだ「豆干包」が絶品!


基山街「柑仔店」:昔懐かしい台湾の駄菓子を販売
基山街を進むと、台湾などの昔懐かしい駄菓子を販売するお店がありました。
店の名前は「柑仔店」。
100年ものの家具をはじめ、店内のディスプレーは全て店主で骨董コレクターだという賈さんが自ら集めたものだそう。
同行した台湾の友人は「子どもの頃に食べていた駄菓子がたくさんある!」と喜んでいました。




基山街「好望角」:絶景を楽しめるレトロなカフェ
休憩なら「好望角」などの景色が楽しめるカフェがおすすめです。
このお店の付近には他にもたくさんのカフェがあるので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。




かわいい提灯型のピアスを発見


日が暮れると雰囲気たっぷりの通り


豎崎路をのぞいてみよう
台湾名物のタロイモの団子「芋円」はもちもち食感
基山街をくまなく歩いたら、奥の方にある坂道の豎崎路へ入ってみましょう。
台湾名物、タロイモの団子「芋円」をご存じですか?
豎崎路にある「阿柑姨芋円」は九份でいつも行列ができている人気店です。
冷たい氷入りと温かいおしるこ入りがあり、年中楽しめます。






九份を代表するお茶屋さん「阿妹茶楼」
豎崎路には九份を代表するお茶屋さん「阿妹茶楼」もあります。
辺りは写真撮影をする人たちで連日大混雑!
写真を撮りたい場合は時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。


日本人観光客にあまり知られていない「三貂嶺」へ
瑞芳駅がある平渓線には、猫村で知られる「猴硐」、ランタン体験ができる「十分」など魅力的なスポットがたくさんあります。
もし時間があれば、九份のついでに足を伸ばしてみてください。
今回は日本人観光客にあまり知られていない「三貂嶺」を訪れてみました。


線路脇の道をのんびり歩いて…
三貂嶺では渓谷の自然豊かな景色が楽しめます。
旧宜蘭線の鉄道トンネル跡もあり、オンラインで事前に申請すれば徒歩で通行可能です。
今回はトンネル以外の道をのんびり歩きました。




「禾炚 Wo Gwong」のアートな空間に浸る
線路に沿って基隆河を渡り魚寮路に入ると、私設図書館兼アートスタジオの「禾炚 Wo Gwong」があります。
展示エリアは入場無料。
ドリンクを注文すると香港出身のオーナーが集めた珍しい書籍を閲覧することができます。


いかがでしたでしょうか。
九份は台湾在住者にとっても定期的に訪れたくなる魅力的なスポットです。
台湾を訪れる際は目的地の候補に入れてみてください。
そして余裕があれば平渓線のほかの駅にもぜひ!







