10人の子どもと生きる岸さん一家の21年間

宇土市の大家族、岸さん一家を描いたドキュメンタリー映画「人生ドライブ」(熊本県民テレビ開局40周年記念作品)。全国公開に先駆け、4月29日(金・祝)から「Denkikan」で先行上映されます。城戸涼子監督に、思いを聞きました。 (若目)


─本作品が誕生したきっかけは。

社内で40周年の企画募集があり、真っ先に思い浮かんだのが、宇土市に暮らす岸さん一家のことでした。当社では21年間、7男3女、10人の子どもと生きる岸さん一家を撮り続け、ニュースや情報番組などで継続的に放送してきました。私自身、2006年から2年間と19年から今現在も取材に携わり、岸英治さん、信子さん夫婦やその姿を見て成長していく子どもたちから、何度も「人生のヒント」をもらいました。映画を通して、少しでもそのお裾分けができたらと思い、企画しました。

─作品では、タイトルにもあるドライブのシーンが印象的でした。

岸さん夫婦が車内で繰り広げるたわいもない会話こそ、面白いのです。10人の子育ては体力的にも経済的にも、精神的にも大変だった時期があったはず。それでも約40年連れ添う夫婦の会話には、お互いを思いやる穏やかな時間が流れています。

短時間のテレビ番組では、車内での長い会話を出すわけにはいかず、ほとんど公開していませんでしたが、映画であれば、効果的に導入できると思い、多く盛り込みました。番組を見てくださっていた皆さんにとっても、岸さん夫婦の新しい一面を見ることができる作品に仕上がったのではと思います。

─見どころは。

岸さん夫婦をはじめ、10人の子どもたちのいろいろな年代を切り取っているので、誰か1人に焦点を当てて見るのもおすすめです。ぜひ自分自身や周囲にいる人を重ねてみてください。身近な人に対してはつい、いいかげんな態度をとってしまいがちですが、岸さん一家を見ていると、「あなたが大切」とちゃんと伝えたいと改めて感じます。自分にとって“いて当たり前の人”との関係を見つめ直すきっかけになれば、うれしいですね。

熊本県民テレビの社員で、監督を務めた城戸涼子さん

「人生ドライブ」

監督:城戸涼子
ナレーション:板谷由夏
プロデューサー:古庄剛
構成・編集:佐藤幸一
撮影・編集:緒方信昭

[公式ホームページ]
https://jinsei-drive.com

製作著作:KKT熊本県民テレビ
配給:太秦
【2022年/93分/日本】〈令和4年文部科学省選定作品〉
上映館:Denkikan(中央区新市街8‐2)

(C)2022 KKT熊本県民テレビ