"お金のプロ"がズバリ!家計簿チェック
今回答えてくれるのは 佐藤ななみさん
Q.
夫は定年退職し、子どもたちも既に独立。私は今の仕事を定年の65歳まで続けるつもりです。
ある程度の資産は確保しました。また住宅の外壁塗装や車の買い替えも一通り済ませたところです。今後、満期や祝い金の支払い時期を迎える保険をどのように活用すればよいか検討しています。保険の満期や祝い金などは、50万円以上増えたら課税されると聞きました。据え置くほどに増えていくので、課税ラインを超えないうちに解約した方がいいでしょうか。
おいしいものを食べて旅行をするのが楽しみですが、この2年は思うように出かけることができず残念です。
A.
住宅費や教育費、また生命保険料といった、比較的高額になりがちな固定費の支払いから卒業されたことが大きいのでしょう。年間収支は270万円超の黒字。この先、定年退職を迎えられた後も、ご夫婦の年金だけで十分に生活できる見込みですね。
保険の満期金を含め、これまで蓄えられた金融資産については、チューリップさんが最も豊かさを感じられることにご活用いただけたらと思います。それには、何より健康が一番です。おいしいものを食べ、しっかり体を動かして、コロナが落ち着いたら、存分に旅行もお楽しみになられてくださいね。
さて、保険の祝い金などに対する税について「50万円以上増えたら課税」とは、大前提として契約者(=保険料支払者)がそのお金を受け取る場合の話で、一時所得として所得税および住民税の課税対象となります。このとき、実際に課税所得となる金額は、払込保険料に対して50万円を超えて増加した部分の2分の1で、納める税額は、そのうちのさらに一部(税率は他の所得と合算して決定/所得税・住民税合算で15%~)です。課税対象となるのは確かですが、税負担が資金の増加分を超えることは決してありません。使い道ができるまではそのまま据え置いてしっかり殖やされてはいかがでしょうか。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に、家計・住宅資金・保険・資産運用・終活に関する個別相談業務やセミナーを展開中。YouTubeチャンネルでもお金の情報を分かりやすく発信。
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