本格的な乾燥の季節を迎える前に 正しい洗顔と保湿で健やかな肌へ【メディカル百科】
美容皮膚科編
夏場の強い紫外線やエアコンで大きなダメージを受けた肌は、思いの外乾燥が進んでいます。本格的な乾燥の季節を迎える前に覚えておきたい正しい洗顔と保湿の方法を、皮膚科専門医に聞きました。
─今の時季の肌は、思った以上に乾燥しているそうですね。
9月といっても熊本はまだまだ暑いです。汗をかくので肌表面は水分が保たれているように感じられますが、真夏に降り注いだ紫外線やエアコンの影響で肌の乾燥が進み、バリア機能が壊れている人が多くいます。肌がより乾燥しやすくなる季節に向けて、健やかな肌を保つ鍵となるのが正しい洗顔と保湿です。
─正しい洗顔と保湿の方法を教えてください。
皮膚科的観点からは1日2回、朝と夜に洗顔料を使って洗顔することをお勧めします。手のひらでレモン1個分の泡を立て、優しく洗います。泡立てが難しい場合は、ポンプ式の泡洗顔料などを使うのもよいでしょう。メークが残りやすい目元や角栓の多い小鼻は、指先でクルクルと円を描くように丁寧に。すすぎは、人肌よりぬるめのお湯で、優しく。髪の生え際や顎回りに泡が残っていると肌トラブルの原因になるのでしっかり洗い流してください。
─洗顔後の保湿のタイミングが大切と聞きます。
そうですね。肌が突っ張り始める前に化粧水や乳液などで保湿をします。使う化粧水は500円玉大くらいの大きさが適量ですが、一度ではなかなか吸収しきれません。2回に分けて重ね付けするとしっかり浸透していきます。この際、コットンを使うのは、肌への摩擦が起きるためお勧めしません。肌をたたかず、ゆっくりとハンドプレスしながら浸透させてください。化粧水の後は、肌の状態に合わせて乳液やクリームなどの重ね付けを。正しい洗顔と保湿を続けると、2週間ほどで肌のバリア機能は整ってきます。
─家庭でのスキンケアに加え、保湿効果を高める施術があるとか。
イオン導入より、さらに深部に浸透するエレクトロポレーションによる導入治療があります。肌の水分を抱え込むヒアルロン酸を表皮だけでなく、真皮にまで取り込むことで水分量を高める効果が期待できます。また、プラスアルファで有効成分を導入することで、自分自身の肌の再生機能を活性化させる“肌育”にもつながります。さらに、皮膚科で取り扱うドクターズコスメやサプリメントは、市販品より高い濃度・浸透・吸収率で直接的に肌に働きかける効果が期待できます。カウンセリングができるのも皮膚科ならではです。気になる肌の悩みは専門医にご相談ください。
店舗情報
AYUMI SKIN CLINIC(アユミスキンクリニック)
住所 | 熊本市中央区水道町1-27 大学堂ビル3F |
TEL | 096-312-5105 |
営業時間 | 月水木金/9時30分~17時30分、火土/9時30分~15時30分 |
休業日 | 日曜、第1・3土曜、第2・4火曜、祝日 |
備考 | https://ayumi-skinclinic.com/ |