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あなたはどう選択しますか?【医療従事者によるリレーエッセー】

あなたはどう選択しますか?【医療従事者によるリレーエッセー】

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慈愛の心 医心伝心 vol.131

皆さんは「移植」にどんなイメージをお持ちですか。

臓器移植には、臓器を「提供する」「提供しない」、必要となった場合に移植を「受ける」「受けない」の4つの権利があります。それを誰もが自由に選択でき、全ての意見が尊重されます。

移植外科に紹介された患者さんたちは、さまざまな思いで来院されます。期待や不安が入り交じる初回面談では医師、コーディネーターそれぞれに説明を行い、長いときでは2時間ほどかけてしっかりお話を伺います。

臓器提供を受ける側(レシピエント)の思い、臓器提供をする側(ドナー)の思い、どちらの気持ちも大切です。家族・親族だから言えること、言えないこともあります。私たちコーディネーターは、さまざまな「橋渡し役」となり日々対応しています。

このレシピエント移植コーディネーターの仕事は、患者さんやご家族への支援のみにとどまりません。移植に携わる医療チームの調整役でもあり、どんなときでもさまざまな立場の人の良き相談役でいたいと思っています。入院・外来患者さんへの対応、他病院からの紹介、他職種との相談、書類仕事と、病院内を走り回っています。

移植を受けられた方、受けられなかった方、そのご家族、皆さんが納得のいく支援を継続し、自分の選択が正しかったと思ってもらいたい。そのためにも、移植の正しい知識の啓発が必要だと思っています。

いつ「自分事」になるかもしれない“臓器移植”について、ご家族と話をしてみてはいかがでしょう。

熊本大学病院移植医療センターレシピエント移植コーディネーター  永井 寛子さん
さくら治療院くまもと院長鍼灸師
神崎 貴子さん

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

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