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バランスよくいろいろな姿勢や座り方をすることが大事【子育て応援クリニック】

バランスよくいろいろな姿勢や座り方をすることが大事【子育て応援クリニック】

暮らしに役立つ熊本の医療情報をお届けします。
監修/公益財団法人肥後医育振興会

目次

Q.「女の子座り」は大丈夫?

両膝を内側にして脚全体とお尻が床にぺたんと着いている状態を「女の子座り」や「とんび座り」「割り座」などと言います。女の子や、体の柔らかい子どもにしばしば見られる座り方です。

骨のねじれの改善に影響する可能性

人の骨は、生まれてから歩き出すまでは太ももの骨(大腿骨・だいたいこつ)、すねの骨(脛骨・けいこつ)ともに内側にねじれており、内股になっています。また、О脚(膝が外側に広がっている状態)が普通で、3歳ごろX脚(膝が内側に入っている状態)に変わります。

歩行を開始すると筋肉の作用などにより骨のねじれが少なくなり、3歳ぐらいまでに脛骨が、8歳ぐらいまでに大腿骨が、大人の形に近づいていきます。骨のねじれの改善が少ないと内股歩行となってしまいますが、このねじれの改善に座り方が影響する可能性があります。

「あぐら」の時間を増やすなどの工夫を

小さな子どもが正座をする機会は少ないと思いますが、正座に近い姿勢から上半身を前に倒すうつ伏せ寝の習慣があると、脛骨に内にねじれる力がかかります。女の子座りをすると、大腿骨に内にねじれる力がかかります。

座り方が骨のねじれに影響するとの裏付けはありませんが、実際に内股歩行で受診する子どもの多くが、正座や女の子座りの習慣があります。そんなときは「あぐら」の時間を増やすようにアドバイスしています。

大事なことは一つの決まった姿勢でなく、いろいろな姿勢や動きをバランスよくすることです。気になるようであれば近くの小児整形外科・整形外科に相談しましょう。

大人の脚への成長過程で骨のねじれは改善されます。改善が少ないと内股歩行に

熊本県こども総合療育センター所長 池邉 顕嗣朗さん
熊本県こども総合療育センター所長 池邉 顕嗣朗さん

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

バランスよくいろいろな姿勢や座り方をすることが大事【子育て応援クリニック】

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