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幼児期の吃音|ほとんどが成長とともに目立たなくなります【子育て応援クリニック】

ほとんどが成長とともに目立たなくなります【子育て応援クリニック】

暮らしに役立つ熊本の医療情報をお届けします。
監修/公益財団法人肥後医育振興会

目次

Q.話し始めの言葉がうまく出ません

子どもが「ぼ、ぼ、ぼくは…」や「…わたしが」「こーんにちは」など、言葉がスムーズに出てこない様子に不安を感じられることがあるかもしれません。このような話し方は吃音と呼ばれ、2〜5歳ごろの子どもによく見られます。

成長の途中の一時的な場合が多く、特別な病気というわけではありません。吃音は、親の育て方や家庭の環境が原因で起こるものではなく、ほとんどが体質と関係していることが分かっています。

A.ゆったりとした会話を心掛けて

子どもの話し方が気になっても、「ゆっくり話して」「言い直して」などと注意するのは控えましょう。子どもの話をせかしたり中断したりせず、興味を持って内容に耳を傾け、親自身がゆったりと落ち着いた会話を心掛けることが大切です。

他の子どもたちが吃音をからかうことがあるかもしれません。しかし、多くの場合は吃音についてよく知らないだけです。周りの大人や子どもには、急がない、責めない、不安にさせないことを伝え、理解してもらうことで、からかいや不安が減ることがよくあります。

専門的サポートが役立つことも

ほとんどの子は、成長とともに吃音が目立たなくなっていきます。しかし、長く続いたり、本人がとても気にしたりするようであれば、言語訓練などの専門的なサポートが役立つことがあります。まずは、かかりつけ医にご相談ください。

吃音は、本人の努力が足りないから起きるものではありません。家族の支えや周りの理解が、子どもを安心させ、話す力を与えます。

成長途中の一時的なもの。特別な病気ではなく育て方などとは無関係です

熊本大学病院遺伝診療センター特任講師 澤田 貴彰さん
熊本大学病院遺伝診療センター特任講師
澤田 貴彰さん

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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