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新学期の憂うつな気持ちに寄り添う 乗り越える力を育む絵本【子育てラボ】

新学期の憂うつな気持ちに寄り添う 乗り越える力を育む絵本 子育てラボ

目次

[VOL.542]楽しむ

長い休み明けで、登園や登校をおっくうだと感じる子どもも少なくありません。子どもの憂うつな気持ちに、そっと寄り添ってくれる絵本を紹介します。

教えてくれたのは

こども本の森 熊本 スタッフ 青木 美穂さん
こども本の森 熊本スタッフ 青木 美穂さん

人生のお守りになってくれるような本を選びました

番ねずみのヤカちゃん

家の人に気付かれないよう静かに暮らすお母さんネズミと子ネズミたち。4番目の子ネズミ・ヤカちゃんは、お母さんに「静かにしなさい」と言われても、つい大きな声が出てしまいます。でも、その大きな声のおかげで“番ねずみ”になれたのです。自分や周囲が短所と考えていたことが長所(武器)となることを教えてくれます。

『番ねずみのヤカちゃん』リチャード・ウィルバー/作 松岡享子/訳 大社玲子/絵
リチャード・ウィルバー/作
松岡享子/訳
大社玲子/絵

福音館書店 1430円
対象年齢:4才以上

こすずめのぼうけん

初めて空を飛んだ子スズメは、途中で羽が痛くなってしまいました。カラスやフクロウなど、他の鳥に「巣で休ませてもらえないか」とお願いするものの「仲間じゃないから」と断られる子スズメ。そんな時に、お母さんスズメがやってきて・・・。初めてのことに挑戦し落ち込んでも、帰る場所があることに安心できる絵本です。

『こすずめのぼうけん』ルース・エインズワース/作 石井桃子/訳 堀内誠一/絵
ルース・エインズワース/作
石井桃子/訳
堀内誠一/絵

福音館書店 1100円
対象年齢:4才以上

おやすみ、ぼく

「おやすみ、ぼくの あしさん きょうも うーんと はしったね」。おなかやおしり、耳など体のあちこちをなでながら「今日もありがとう」「明日もよろしくね」と思いを込めて読むことで、体も心もほぐれていきます。子どもはもちろん、大人にもおすすめの一冊。たまには、自分で自分をほめてみませんか。

『おやすみ、ぼく』  アンドリュー・ダッド/文 落合恵子/訳 エマ・クエイ/絵
アンドリュー・ダッド/文
落合恵子/訳
エマ・クエイ/絵

クレヨンハウス 1760円
対象年齢:0才以上

ラチとらいおん

世界で一番弱虫な男の子・ラチのところに小さなライオンがやってきました。ラチは「このライオンがそばにいてくれれば強くなれる ! 」と、いろいろなことができるように。すっかり自信が付いたころ、ふと気が付くとライオンの姿はありません。人は何かのきっかけや少しの勇気で成長できることを伝えてくれますよ。

『ラチとらいおん』マレーク・ベロニカ/文・絵 とくながやすもと/訳
マレーク・ベロニカ/文・絵
とくながやすもと/訳

福音館書店 1210円
対象年齢:4才以上

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

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