「国際マンガ学教育研究センター」設立に従事 日本のマンガ研究の拠点に【すてきびと】
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熊本大学大学院 人文社会科学研究部准教授 日高 利泰さん
今年10月に熊本大学文学部に設置された「国際マンガ学教育研究センター」の立ち上げに携わり、教員を務めます。
中学時代に見たテレビ番組『BSマンガ夜話』が、マンガに深く興味を抱くきっかけになったのだとか。マンガ家や評論家が一つの作品について語り合うその番組は、日高さんに「マンガ研究」の道を示しました。「特に興味を引かれたのは少女マンガ。人の気持ちが深く描かれているところが好きです」
京都大学では「少女マンガ研究会」を立ち上げ、先輩と共にマンガに関する専門書の勉強会を行っていたそう。日高さんが最近取り組んでいるのは「ラブコメ」の論考です。書籍『ザ・少女マンガ! 忠津陽子の世界』では、少女マンガ史における同作家の位置付けをまとめました。高橋留美子先生についての研究本も出版予定です。
「国際マンガ学教育研究センター」はマンガ資料を収蔵するほか、熊本ゆかりのマンガ家の研究や、マンガを研究する国内外の大学との交流なども図ります。「日本のマンガ研究の拠点となる場所にしていきたい」と話します。
Information
12/10(土)14時~、同センターの開設記念シンポジウム開催(参加無料)。
https://www.kumamoto-u.ac.jp/event/zinbun/20221210