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役目を終えた地元特産の梨の木を活用 新たな価値を生むサステナブルな活動【すてきびと】

古島 隆一さん
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「3%(スリーパーセント)」代表 古島 隆一さん

古島 隆一さん
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1981年、氷川町生まれ。氷川高校(2014年統合再編で閉校)卒業後、岐阜県の家具製作学校へ進学。大手家具メーカー勤務やアンティーク家具修復の仕事の経験を経て2012年に帰熊、父親に師事する。20年、地元の同世代3人で不用な木材を再生する「3%」を結成。21年「木工房ひのかわ」の代表取締役に。両親、妻、子どもと7人暮らし。

氷川町で注文家具を手掛ける傍ら、病気などの理由で伐採された果樹などを引き取り、雑貨などに再生し、新たな価値を生み出しています。現在、2年前に伐採した地元特産の梨の木で作っただるまが完成間近です。「焼却処分寸前の木を再生できたという運の強さを、縁起物のだるまに掛けて作りました」

以前はこの町に幾つもあった木材業も時代の流れで今は数社のみになりました。「3代目にあぐらをかかずに新しい何かを生み出さなければ」との思いから、植え替えによる焼却処分間近の梨の木の活用を発案。「おいしい果実を実らせてきた木は、役目を終えてもまだ、誰かを笑顔にできるはずだと考えました」。そこから広く木の未来を考えるようになり、SNSで思いを発信すると評判に。これまで町内外で約15種200本を回収しました。

数年間は乾燥させなければ制作に取り掛かれないため、「伐採後、すぐ形にはなりませんが、未来につながる活動だと手応えを感じています。大量生産・価格競争とは無縁のマーケットをつくり出していきたい」と前を見据えます。

梨の木で作った手のひらサイズの「だるま」。贈り物に喜ばれています

Information

活動内容や「だるま」の購入はインスタグラム「3percent_project」やフェイスブック「3%(スリーパーセント)優しい未来をつくる」で検索

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

古島 隆一さん

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