消防士から姿勢矯正トレーナーに 受講者にはスポーツ選手も多数【すてきびと】

学生時代はサッカーに打ち込み、社会に出てからは消防士として救急隊やハイパーレスキュー隊に勤務してきた星子さんは、今年4月に姿勢矯正トレーナーとして起業。救急隊で学んだ解剖学の知識や、常に最悪を想定して準備するリスクマネジメントなど、消防士の経験を生かしながら仕事に取り組んでいます。

「人間の本来の姿勢は骨盤が前傾で股関節に重心がありますが、多くの人は重心がずれています。悪い姿勢は体の痛みや不調の原因にも。姿勢を矯正する体操を指導し、続けてもらい悩みの改善へ導きます」

対面とオンラインで受講者は早くも100人を超えているのだとか。受講者の中にはスポーツ選手が多いのも特長です。胴体深部から動かせる体へつくり変えていく指導によって、パフォーマンスが上がるそう。

「動作が機敏になり、疲れにくく、けがもしにくくなります。大学バスケ部の選手が、指導を受けた後に出た大会で優勝したとか、マラソン愛好家がベスト記録を更新したなどの報告を受けると、うれしくなりますね」