片付けのプロに聞く、洋服収納のコツ|開けるのが楽しみなクローゼットを目指そう【ゆっこの楽しくお片付け・総集編】
「あなたその服は、ちゃんと生きていますか?」
せっかくなら本当に着たい服だけでいっぱいの「開けるのが楽しみなクローゼット」を目指しませんか。
自分だけのオリジナルショップをつくるぐらいの勢いで素敵にディスプレイすると、自然と「いちいち片づけたくなる」気持ちが芽生えてきますよ。
これまで本連載で紹介してきた、服に関する収納術をまとめて紹介します。
【教えてくれたのは】 片付け相談室主宰・芹川 由久子さん
“収納を楽しむこと”をコンセプトに整理収納を学ぶ「片付け相談室」を主宰。ワークショップやカウンセリング、片付け作業も請け負う。
instagram @yukko_okatazuke
まずは、手持ちの服の見直しから
まずは手持ちの服を見直しましょう。
ぎゅうぎゅうに詰まったクローゼットは出し入れしづらく、結局着ない服であふれてしまいます。
一度、全部出して取捨選択しましょう。着ない服には必ず理由があります。
鏡の前で着て、違和感を感じたら手放すチャンス。「いつか着るかも…」ではなく、「新しい服と出合える!」と思うことが大事。
厳選すればするほど、一着一着を大切にできますよ。
どうしても、迷うときは、今日、着てみましょう。
1日過ごしてみることで、しっかりと向き合うことができます。
そうすると、着ていなかった理由が明確になり、手放しやすくなるものです。反対に、忘れられていた服が再び生かされる可能性もありますよ。
クローゼット収納のコツ
【ポイント①】分散させない
片付けの現場でよく見かけるのが、服の分散。
例えば、親の服がクローゼットに入りきれないから子ども部屋のクローゼットに置いてある、いろんな部屋の隙間に服が散らばっている、リビングのソファにずっと置きっぱなしなど…。
あちこちに分散しているため服の管理が曖昧になり、着たい時に着たい服が見つからない現象がおこります。
家族それぞれのクローゼットを明確に決め、「そこに入るだけ!」とルールを決めてみましょう。
【ポイント②】普段着はできるだけハンガーに掛けて
たんすにしまうのは下着や靴下、パジャマ、部屋着だけにして、普段着はできるだけハンガーに掛けてクローゼットへ。
着ることを忘れる服が減り、畳む手間も省けます。掛けて収納するスペースをつくるには、まずは服を減らすことが重要。
それでも入りきらない場合は、組み合わせて着ることの多い服を1つのハンガーに重ねて掛けると場所の節約になり、朝の服選びも楽になるので一石二鳥ですよ。
【ポイント③】シーズンオフの服は引き出し1番下の段へ
次はシーズンオフの服。
わが家ではクローゼット内のプラスチック製の引き出しの1番下の段に畳んで入れています。
季節の変わり目にもすぐ取り出せて便利です。
これで次の衣替えは掛けている服と引き出しの中身を入れ替えるだけ。5分で終了です。
【ポイント④】コートなどたためないシーズンオフの服はかけてOK
シーズンオフの服は引き出しに収納することをお勧めしました。
ただ、コートや冠婚葬祭の服など畳めない服もありますよね。
それらは不織布の衣類カバーに入れてハンガーに掛けクローゼットの奥へ。
まずは服の厳選が重要ですが、それでもスペースが足りない場合はハンガーに2着掛けてもOK。
「ワンピースとコート」など一つにすれば場所の節約になります。服は湿気を吸いやすいのでカビ防止に除湿剤を置き、定期的に入れ替えを。
【ポイント⑤】冬になったら…かさばる衣類専用の置き場を作ろう!
冬は衣類がかさばり、置き場所に困る人も多いです。
ついリビングの椅子やソファに置きがちですが、食事をする場所なので臭いが付きやすく、場所も取るので寝室など所定の場所へ置きましょう。
わが家では、花粉が気になるコートは玄関に設置したハンガー掛けへ。
すぐ洗わない服や小物(カーディガンやマフラーなど)は冬の間だけ、寝室にシンプルなハンガーラックを出し、ディスプレイ感覚で掛けています。お気に入りだけを厳選することが大切です。
【ポイント⑥】ばらつく小は空き箱を活用して仕切りを
たんすや衣装ケースの中でバラバラになりがちな下着や靴下、ネクタイ、ハンカチ、布マスクなどの収納には空き箱を活用しましょう。
種類や使う季節ごとに分けて箱で仕切りをすることで、ばらつかず、取り出しやすく、しまいやすくなります。
季節に合わせて箱の位置を入れ替えれば引き出し内の衣替えも簡単です。
そして箱に収まる量までしか物を持たないことも大切。ゆとりを持った収納にすることが使い勝手を良くするコツです。
まとめ:大事なのは服の厳選!覚えていられる量だけを残そう!
服の収納に置いて、大事なのは「とにかく服を厳選して、量を減らすこと」。
服を残す基準は「来年も絶対に着たいかどうか」。
高かったけど、ほとんど着ていない服も「勉強代」と思って手放して。
服の数が多い人ほど、着ていない服も多いものです。覚えていられる量だけを残せば、全ての服を着回せますよ。
お気に入りの服でいっぱいの心躍るクローゼットを目指しましょう。