くまもとの今どき転職事情
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コロナ禍は、私たちの働き方にも変化をもたらしています。転職をする際の求人条件や企業のニーズなど、転職事情はどう変わったのでしょうか。若年層とミドル層に分けて、その特徴を専門家に聞きました。
若年層
34歳以下の場合
なぜ転職したいのか目的を明確に
職業経験が少ない若年層の中には、コロナ禍で「テレワークになじめなかった」「コミュニケーションが取りにくかった」などの理由で転職を考えている人もいるようです。
転職する際、目的を明確にしている人は、納得のいく就業先が見つかりやすい傾向にあります。しかし、自分は何がやりたいのか、何が向いているのか分からない、という人も若年層には少なくありません。「転職したいけれど何から始めればいいのか分からない」という人は、転職者向けの公的な相談窓口などを利用して、「転職する目的」を明確にしてほしいと思います。
[POINT 1]条件面だけで仕事選びをしない
若年層の求職者は給与や勤務地、残業の有無など条件面に目が行きがちです。仕事の中で「どんなことができたら心が満たされるのか」を考えることが大切。最初の就職活動時のように、現在の自分の「自己分析」をしてみましょう。
[POINT 2]「自分に合う職業」を探してみる
「自分に合う仕事が分からない」という人は、職業との相性という観点から自分の個性を見つめ直すことも効果的。ジョブカフェくまもとでは、現在の興味や能力を基に職業適性診断を行うこともできます。
[POINT 3]定期的に「職務の棚卸し」をする
転職準備は働きながら進めるのが理想的です。普段から半年に一度くらいの周期で、できるようになったこと、成長したこと、工夫したことなど書き出しまとめておきましょう。職務の棚卸しをすると、応募書類や面接でのアピールポイントが見つかります。一方で、現職でまだ成長できそうなことがあれば「転職をしない」という決断もあり。
ジョブカフェくまもと
おおむね35歳までの人の就職・転職に関する相談からセミナーや面接練習などの就職支援までワンストップで受けられる施設。ヤングハローワークを併設しています。
ジョブカフェくまもと
住所 | 熊本市中央区水前寺1‐4‐1 JR水前寺駅ビル2階 |
TEL | 096-382-5451 |
営業時間 | 利用時間/月〜金曜(祝日、年末年始を除く)8:30〜17:15 |
Webサイト | https://www.jobcafe-kumamoto.com/ |
ミドル層
35歳以上の場合
求人数は回復傾向 経験者ニーズが増加
昨年11月の熊本県の有効求人倍率は1.27倍で、全国平均の1.15倍を上回っています。コロナ禍で一時的に減少した求人数も回復傾向にあり、県内では製造業、建設業などの求人が増加。また、一時的に抑制していた採用活動を再開させる中で、経験者のニーズも高まっています。
ミドル層は、これまで身に付けたスキルを生かす〝キャリアアップ〟をベースに、若年層に比べ「事業の将来性・安定性」へのこだわりを持って転職する傾向があるようです。仕事と育児を両立させて働く、経験を生かしたプロフェッショナルとして働くなど、「理想の働き方」を実現させる転職を目指してほしいですね。
[POINT 1]「同職務 × 異業界」でキャリアを生かす
例えば飲食業界で働いていた調理師が流通業界の生鮮加工職に就くなど、コロナ禍の影響を受けにくい業界へ、これまで身に付けたスキルを生かした転職を行うケースも。「求められる×できる×やりたい」に全て当てはまる仕事が理想的。
[POINT 2]理想の働き方ができる職場か探る
子育て中や介護中の求職者は、同じような境遇で働く社員がいるか面接時に質問してみるといいでしょう。職場を見せてもらうよう依頼したり、長く働くために必要な質問をしたりすることは不利ではありません。ハード面だけでなくソフト面を見ることも大切で、それを嫌がる企業なら縁がないと割り切りましょう。
[POINT 3]転職活動は自分に合うやり方で
転職情報サイトや求人誌、ハローワーク、転職イベントなど仕事探しの手段は豊富。転職活動に関する相談がしたいのであれば、転職エージェントを活用するのもいいでしょう。また近年、企業では自社社員に人材を紹介してもらう「リファラル採用」も注目されています。
マイナビ転職
社会人のための転職情報サイト。履歴書・面接対策などのサポート体制も充実。全国で『マイナビ転職フェア』などのイベントも開催しています。
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