【初めての一人暮らし必見】 安心安全に暮らすためのお金・暮らし・防犯のルール

新年度を控え、進学や就職などで親元を離れて暮らす人が増える時期。初めての一人暮らしには思わぬ落とし穴があるかもしれません。安心安全な一人暮らしをスタートするため、新生活を始める前に知っておきたい「お金」「暮らし」「防犯」の最低限のルールをそれぞれの専門家に教えてもらいました。※肩書は取材当時
新生活は危険がいっぱい!?専門家に聞く、自分を守るためのQ&A
教えてくれたのは








※肩書は取材当時
お金(契約・クレジットカード)のトラブル
18歳から成人! 1人で契約できるんだよね?
可能ですが、内容・リスクを吟味し慎重に判断を
成人(18歳以上)は親の同意を得ずに契約を結ぶことができます。ただし一度契約すると原則、片方の都合で解除はできません。その場ですぐに契約をせず、内容やリスクを理解した上で周りに相談するなど慎重に判断してください。また、クレジットカードの使い方にも注意。気付かないうちに手数料や支払い残高が高額になっていることがあります。支払いを延滞すると記録が残り、将来不利益になる恐れがあります。契約内容や利用明細を必ず確認しましょう。契約など消費生活に関する困り事があれば全国共通の消費者ホットライン[188]に電話すると近くの消費生活センターを案内してくれます。
(熊本県消費生活課主事 山口 海歩さん)


暮らし(隣人トラブル・防災・詐欺)のトラブル
引っ越し祝いで友達と部屋で騒いだ。お互いさまでしょ?
思わぬ隣人トラブルに巻き込まれるかも
一人暮らしを始めて盛り上がる気持ちは分かりますが、周囲の迷惑となる行動はできるだけ避けてください。思わぬ隣人トラブルにつながることもあります。逆に、隣人からの騒音などが気になる場合は、直接伝えるのではなく不動産管理会社やオーナーに相談してみましょう。転居先にはごみの分別や行事など、これまで住んでいた地域と異なる決まり事がないか確認を。
(不動産のウチダ 内田 愛さん)


災害が起きても、どうにかなりますよね?
誰かに頼るのではなく、「自助」の気持ちで準備して
災害時に自らの力で自分自身の安全を守る取り組みを「自助」といいます。住んでいる地域や通学先、勤務先などをハザードマップで確認し、避難時の情報の入手方法や避難のタイミング、移動方法を把握しましょう。また、離れて暮らす家族との安否確認の方法を決めておくと安心です。大規模災害に備え、食料と水は最低3日分の備蓄が必要と言われています。避難時の非常持ち出し品と合わせて準備を。必要な物と量は以下のサイトを参考にしてください。
(熊本市防災対策課 主査 清田 康友さん)


詐欺に遭ったという人は周りにいないけど、現実にある?
油断はNG。うまい話には気を付けて!


SNSを通じた投資詐欺や、ロマンス詐欺(恋愛感情を抱かせ、お金をだまし取る手口)に加え、「電話で『お金』詐欺」の被害総額は昨年、熊本県内で16億円を超えています。20〜30代の被害も少なくなく、身近な犯罪と言わざるを得ません。「指示通りにすれば必ずもうかる」「短時間で副業」などの広告に注意してください。
(熊本県警察本部生活安全企画課 警部 柳原 宏則さん)
友人や先輩、あるいはSNSを通じて、投資やもうけ話を持ちかけられ、事前の準備としてお金の支払いを迫られるケースがよく聞かれます。最悪の場合、借金を勧められることもあります。簡単に稼げる、うまい話は決してありません。支払ったお金を取り戻すことは困難なため、きっぱり断るようにしましょう。
(熊本県消費生活課主事 山口 海歩さん)


防犯(戸締り・闇バイトへの勧誘)のトラブル
実家では鍵をかけていなかったけど、一人暮らしでもOK?
1ドア2ロックを基本に防犯対策を
帰宅したらすぐドアの鍵をかけ、必ず「1ドア2ロック」を! 就寝時に窓を開けたままにしない、短時間の外出でも戸締まりする、来訪者はドアチェーンを付けての応対といった基本の防犯対策を徹底して。鍵をかけていないという実家の人にもそう伝えてください。女性の一人暮らしの場合は下着を外から見える場所に干さない、夜間時に透けないカーテンを選ぶなどの対策を心がけましょう。緊急時には110番、犯罪や事故ではないが警察に相談したい場合は警察相談専用電話「#9110」へ。
(熊本県警察本部生活安全企画課 警部 柳原 宏則さん)


「闇バイト」って聞いたことない。関係なくない?
通常のバイトのように見えるため注意が必要
闇バイトは、仕事内容を明らかにせずSNSや掲示板を通じて、詐欺や強盗などの犯罪実行者を募集しています。入り口となるSNSの情報は「短時間で高収入」「簡単」「◯◯するだけ」「ホワイト案件」「現地調査」などの文言で、通常のバイトのようにも見えます。しかし、一度手を染めてしまうと、未来が奪われ、自分も家族も不幸になります。SNS上の甘い言葉に気を付けること、個人情報を渡さないことを心がけてください。万が一、闇バイトの可能性がある求人に申し込んだり、抜け出せなくなったりしたときには、すぐに警察に相談しましょう。
(熊本県警察本部生活安全企画課 警部 柳原 宏則さん)


実家を離れる前にこれだけは知っておきたい
保護者と確認したい7つのリスト
- 災害時の連絡方法
- 引っ越し先のハザードマップ
- 入居する不動産会社の連絡先
- 一人暮らしの防犯対策
- 引っ越し先の犯罪情報
- 契約や投資などお金に関する相談
- アルバイトについてのルール
一人暮らしの体験談をWebで公開中
一人暮らしを始める人へのアドバイスや失敗談、注意点などをすぱいす読者が投稿してくれました。要チェック!自分の体験やアドバイスがある人は、「もっきんDo」に書き込んでください(※書き込みは熊日ID取得者限定)。
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