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子どもの教育資金をどうためればいい? 学資保険を検討しているが…【家計簿チェック】

お金のプロがズバリ!家計簿チェック 今回答えてくれるのは佐藤ななみさん

目次

“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック

Bさんの家族/熊本市在住

Q.教育資金をどうためればいい?学資保険を検討しているが…

将来の教育資金のため方について相談したいです。上の子は学資保険に加入しましたが、下の子については「学資保険は利率が良くない」と外国株で運用する保険を提案され、よく分からず入らないままです。現在、「106%戻る」と案内を受けた学資保険を前向きに検討しているところです。確実に6%の運用ができる点に魅力を感じます。

新学年になり、習い事が増えました。この先も支出が増えることを考えると、私が収入を増やすしかないですが、扶養を外れることが大きな壁になっています。

A.「殖やす」ならNISAがお薦め 扶養を外れ、収入を上げるのも一考

検討中の学資保険について少々誤解されているようです。「106%戻る」というのは、保険料の払込総額に対し受取金の総額が106%という意味ですね。例えば、月々1万円を第2子の高校卒業まで14年間積み立てると、払込総額は168万円。その結果、178万円の受け取りとなるのが「106%戻る」です。

この時、「資金が6%殖える」というのは事実ですが、このことと「6%の運用」はイコールではありません。利率を求めるには、積立期間で割り戻す必要があり、この場合、0・8%ほど。預金よりは高利ですが、費やす年数を考えると、取り立てて増えるとも言えなさそうです。

ちなみに、月々1万円を6%の利率で14年間積み立てた場合、資金の総額は約262万円となります。戻り率に換算すると156%ですね。先に提案を受けたという「外国株で運用する保険(=変額保険)」なら、これぐらいの運用が期待できる可能性もあるでしょう。ただその場合、払込保険料の20~30%程度が保険コストに回ることを知っておいてください。「殖やす」を重視するならNISAでの積立投資が最優先の選択肢です。
最後に、扶養を外れて社会保険に加入するのは決して損ではありません。年収155万円を超えたあたりから手取りはプラスに。「稼ぐ」にシフトされるのもよいと思います。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

お金のプロがズバリ!家計簿チェック 今回答えてくれるのは佐藤ななみさん

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この記事を書いた人

ライフプランを柱に、家計管理・住宅資金・保険・資産形成に関する講座やコンサルティングを展開。NPO法人ら・し・さ理事として、終活やエンディングノートの普及・啓発活動にも取り組む。

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