愛嬌とは？意味や特徴、愛嬌を身につけて恋愛を成功させるコツ

愛嬌とは、笑顔で可愛らしい人に対してよく使われる表現です。「愛嬌がある」と言われたり「あの子は愛嬌があってモテるね」といった話を聞いたりしても、具体的な意味がわからないとピンとこないかもしれません。

この記事では、愛嬌の意味や愛嬌がある人・愛嬌がない人の特徴などを詳しく解説します。後半では「愛嬌がある人がモテる理由」や「愛嬌を身につけて恋愛を成功させるコツ」も紹介するので、愛嬌を身につけたい方もぜひ参考にしてみてくださいね！

愛嬌とは？

愛嬌とは、「にこやかで可愛らしい表情」や「ひょうきんで憎めないしぐさ」を意味する言葉です。生まれもったもののことだけでなく「人は相手を喜ばせるような言葉や振る舞い」も愛嬌に含まれます。

また、愛嬌は取り繕ったものではなく自然とにじみ出るものであるため、相手から好意を得るために媚びを売ることとは異なります。

愛嬌がある人はその愛らしさから周囲に好かれやすく、恋愛はもちろん接客業などの仕事の面でも優位になることが多いでしょう。

「愛想」の違い

愛嬌と似た言葉に「愛想（あいそ）」がありますが、これらは異なる意味を持っています。

「愛嬌」はその人固有の魅力や可愛らしさを指し、人と接するなかで自然と現れるものです。一方「愛想」は、人と接する際に印象をよくするための態度や振る舞いを意味します。

愛想は一時的な態度を示すものなので、愛想をよくするだけでは「感じはいいけど裏がありそう」などと思われてしまうことがあります。本質的な魅力を高めるには「愛嬌」を磨くことが大切です。

「媚びる」との違い

「媚を売る」とは、故意に相手の好意を得るために自分を飾り立てる行為を指します。

「愛嬌がある」が自然な魅力や振る舞いであるのに対し、「媚を売る」は計算されたアプローチや意図的な振る舞いによるものです。

「愛嬌」は本来の人柄や性格からにじみ出る魅力であるため「媚を売る」とは異なります。

「あざとい」との違い

「あざとい」とは、計算された行動で意図的に周囲の注目や同情を引き寄せようとする態度のことです。あざとさは人を惹きつけるための巧みな策略であるのに対し、愛嬌は純粋で健全な人間関係の基礎を築きます。

愛嬌ある人は自然体であり、その魅力は計算されたものではなく、本人の真の性格から生まれるものです。

「愛嬌がある人」の性格や行動の特徴8つ

「愛嬌がある人」とは、どんな性格や特徴を持つ人のことをいうのでしょうか。ここでは愛嬌がある人の特徴を7つ紹介します。

1. 場を和ませる明るい笑顔

愛嬌がある人のいちばんの特徴は「笑顔」です。愛嬌のある人は、常ににこやかな笑顔で場の雰囲気を柔らかくします。いつも笑っている人は、親しみやすく話しかけやすい印象を与えられます。

また、笑顔には周囲をポジティブにする力があります。たとえば緊張感が漂う場でも、愛嬌のある人が来てその笑顔を見せるだけで不安やネガティブな感情を和らげてくれるでしょう。

2. リアクションが大きい

愛嬌がある人は、会話のなかで相づちや身振り手振りなどのリアクションが大きいことも特徴です。取り繕ったりわざとらしいものでなく、自然とオーバーなリアクションになるのです。

たとえば、「うんうん」という相槌だけでなく、「え〜ほんと！？」「知らなかったー！」といった具体的な反応を大きめに示します。どんな話にもしっかりと反応してくれるので、周囲からは「話しやすい」「自分を承認してくれている」といった印象を持たれるでしょう。

3. 裏表がなく素直に感情を見せる

愛嬌がある人はどんな人にも裏表なく接します。計算づくではない素直な感情を見せるため、相手からも「表裏がなくて安心できる」「わかりやすくて接しやすい」などと思われやすいです。

ポジティブな感情だけでなく、何かに失敗したときはそのネガティブな感情も素直に表現できます。自分に非があるときは素直に認めて謝ることができるのも、信頼される理由のひとつです。

4. ユーモアのある会話ができる

愛嬌のある人は、ちょっとした会話のなかにユーモアを織り交ぜるのが得意です。頭の回転が速いので、コミュニケーションのなかでユーモアをうまく活かすこともできます。

たとえば初対面や関係性の浅い相手と接するなかで、ちょっとした冗談を交えることでグッと距離を縮めることができるのです。

逆に誰かに冗談を言われたりいじられたりしたときは、うまく対応して場の雰囲気をより和やかにすることも上手です。

5. 人懐こくてコミュニケーション能力が高い

愛嬌のある人は人懐こいキャラクターを持ち、誰とでも仲よくなれる魅力があります。いつも笑顔でにこやかに接するため、初対面の人からも警戒されにくいです。

また、愛嬌がある人はコミュニケーション能力が高く「仲良くなりたい」と思った人とはすぐに仲良くなれます。人に対して興味を持ち感情を大きく見せるため、相手も自然と心を開きやすいのでしょう。結果として、同性・異性に関係なく友達が多いことも特徴です。

6. ポジティブで前向きな性格

愛嬌のある人は、ポジティブ思考や前向きな性格であることが多いです。物事のいい面や相手のいいところに目を向けて、どんな状況でもポジティブに考えられる力があります。

また、「うれしい」「楽しい」などのポジティブな言葉をよく使うことも愛嬌がある人の魅力的な点です。ポジティブな言葉や感情を素直に表現するため、周囲の人まで「一緒に楽しみたい！」という気持ちにさせて楽しむことができるでしょう。

7. 周囲に頼るのが上手

愛嬌がある人は、周囲の人に頼ったり甘えたりするのが上手です。自分から「お願いしたい」「助けてほしい」などと頼むことも得意ですが、いつの間にか誰かが助けてくれるケースも少なくありません。

感情を素直に表現するため、困っているときはそれが表情や行動に表れて、周囲に気づいて助けてもらえることが考えられます。

8. 少し抜けているところがある

愛嬌がある人は少し抜けているところがあるのも特徴です。愛嬌がある人の少しドジな振る舞いは計算されたものではなく、自然だからこそ周囲から好感を持たれます。

たとえば予想外のハプニングが起きたときに笑顔で対応する姿や、言葉を間違えたときのほんわかした反応は会話にさりげない楽しさをプラスします。そんな姿が人を引きつけて、親近感を生み出しているのでしょう。

「愛嬌がない人」の特徴5つ

「愛嬌がない人」は「愛嬌がある人」の逆パターンになりますが、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。5つの特徴を見てみましょう。

1. 笑顔や感情表現が少ない

愛嬌がない人は笑顔や感情表現が少なく、周囲からはクールな印象を持たれやすいです。どんなに容姿が美しい人でも、無表情でクールな人は愛嬌があるとはいえません。

感情表現が少ないと、周囲から「何を考えているのかわからない」「いつも怒っているように見える」などのネガティブな感情を持たれがち。そのため、話しかけられることも少ないかもしれません。

2. 人に頼らない

愛嬌がない人は、自分が困っているときに誰かに頼ることが苦手な傾向があります。これは本人にとっても悩みの種になりますが、人に頼らないことで周囲の人は「自分は役に立たないから頼られないのでは」と不安になっているかもしれません。

愛嬌がない人は自分の弱い部分を隠しがちですが、よりよい人間関係を築くには弱い部分を見せたり人を頼ったりすることが大切です。

3. 完璧主義でプライドが高い

愛嬌がない人には、完璧主義でプライドが高い人が多いです。これらの特徴を持つ場合、周囲に対しても完璧を求めたり、プライドを守るために相手を傷つけてしまったりする可能性があります。

完璧主義やプライドの高さが原因で周囲の人を傷つけてしまうと、自然と距離を取られやすくなります。ときには隙を見せたり、「（完璧ではないけど）まあいっか」の気持ちを持つことも大切です。

4. ネガティブ発言が多い

「どうせ自分にはできない」「まただめだった」などのネガティブな口癖や悪口が多い人は「愛嬌がある人」と思われることはないでしょう。ネガティブな発言をしているときは、表情も暗くなりがちです。

会話のなかで「違う」「でも」などの否定的な言葉を使いがちな場合も同様です。否定的な発言は聞いている側もネガティブな感情を抱いてしまうため「話していて疲れる……」と思われてしまうかもしれません。

感情を素直に表現することは大切ですが、ネガティブな発言を繰り返している場合は注意が必要です。

5. 人見知りでコミュニケーションが苦手

人見知りでコミュニケーションに自信が持てない人は「愛嬌がない」と思われることがあります。

人見知りでコミュニケーションが苦手な人は自己開示がうまくできないため、自分の人間性が周囲に伝わらず「よくわからない人」という印象になりがちです。

コミュニケーションが苦手だからといって人間関係の構築を放棄したくなるかもしれません。しかし、人と距離を取るようになると、愛嬌を身につけることがさらに難しくなります。

愛嬌がある人がモテる理由

愛嬌のある女性は同性に好かれやすく、異性からもモテる人が多いです。愛嬌がある人がモテる理由を見ていきましょう。

話しかけやすいから

愛嬌のある人は、常に明るく笑顔でいることでアプローチしやすい雰囲気を醸し出します。

その笑顔が「この人なら話しても楽しそう」「きっと嫌な顔をされない」と感じさせ、自然に話しかけたくなる理由になっています。

恋愛に発展するには会話をすることが第一歩だからこそ、話しかけやすい雰囲気を作ることはとても重要です。

放っておけないから

愛嬌のある女性のちょっとした抜けた行動や天然な一面は、思わず手を差し伸べたくなる魅力があります。

その無邪気な表情が「手を貸してあげたい」「守ってあげたい」という気持ちを引き出し、男性からの好意を集めやすくなるのでしょう。

一緒にいて楽しいから

愛嬌のある人の側にはいつも笑顔が溢れ、幸せな空気が充満しています。ユーモアがあって面白いのはもちろん自分の話を笑顔で楽しそうに聞いてくれるので「もっと一緒にいたい」と思われやすいです。

一緒にいて楽しいと将来の幸せな生活もイメージしやすいため、結婚にもつながりやすいでしょう。

愛嬌を身につけて恋愛を成功させるコツ

愛嬌は人から好かれる魅力であるため、恋愛を成功させたいときも大きな味方になります。愛嬌は生まれ持ったものだけでなく、日々の表情や振る舞いを意識することで後から身につけることも可能です。

ここでは、愛嬌を身につけて恋愛を成功させるコツを紹介します。

口角を上げて笑顔を心がける

愛嬌のある人になるには笑顔を心がけることが最も重要です。好きな人と話しているときは「一緒にいて楽しい」「話ができてうれしい」といったポジティブな感情を持つはずです。そんなときは、ポジティブな気持ちをとびきりの笑顔で表現してみましょう。

また、愛嬌がある人はふとした一面でも可愛らしい表情を見せてくれます。挨拶をするときや人と話すときはもちろん、誰にも見られていない場面でも口角を上げることが大切です。たとえば一人でスマホを見ているときは真顔になりがちですが、そんなときこそ少し口角を上げてやわらかな表情を心がけましょう。

リアクションを大きくする

愛嬌のある人はリアクションが大きいことが特徴です。愛嬌を身につけるなら、普段よりもややオーバーなリアクションを意識してみましょう。

リアクションは身振り手振りだけでなく、表情にもいえることです。うれしいときや楽しいときにとびきりの笑顔を見せると周囲からも魅力的に映ります。

特に、気になる彼と一対一で話すときは相づちに身振り手振りを加えてみるのもおすすめです。リアクションがあることで相手は「自分を肯定してもらえている」という気持ちになり、これまでより感情を表現してくれるようになるでしょう。

会話のなかにユーモアを交える

笑顔や大きめのリアクションに慣れてきたら、会話のなかにユーモアを取り入れてみましょう。面白いことを考えて長々と話すのではなく、一言クスッと笑えるようなネタを取り入れるのがおすすめです。

たとえば、相手が約束の時間に遅れたときに「大丈夫！私もこの前電車で寝過ごして終点まで行っちゃったよ！」のように、過去の小さなドジをネタにするのもよいでしょう。ただ面白いだけでなく、失敗を打ち明けることで相手も自分の失敗話などを気軽に話せるようになるでしょう。

「ありがとう」を素直に伝える

愛嬌がある人は感情を素直に伝えられるため、相手から受け入れてもらいやすいです。感情を素直に出すことは簡単ではないですが「ありがとう」を素直に伝えるところから始めてみましょう。

「来てくれてありがとう」「連絡してくれてありがとう」など、日常のちょっとしたことでも笑顔で感謝の気持ちを伝えることで相手も喜びを感じて、より深い関係を築きやすくなるでしょう。

自然な笑顔を身につけて愛嬌のある人になろう

愛嬌は単なる外見の可愛さではなく、内面から滲み出る笑顔や雰囲気から感じられるもの。愛嬌のある人の特徴を真似してみたり愛嬌のある振る舞いを意識したりすることで、大人になってからでも努力次第で身につけることが可能です。

今回の記事で紹介したように、愛嬌を身につけるうえで最も大切なのは「笑顔」です。楽しいときやうれしいときにとびきりの笑顔を見せるのはもちろん、なんでもないときも少し口角を上げる意識をして愛嬌のある人を目指しましょう！