「距離を置く」の意味や心理、別れる確率は?【男女100人にアンケート】
恋愛関係において「距離を置く」とは恋人同士が一定期間離れることを意味する言葉です。付き合っているなかで「距離を置く」ことを選択するカップルは少なからずいるでしょう。
距離を置く理由やその後の関係はカップルにより異なりますが、お互いが一人になって自分の気持ちと向き合うことで関係が改善するケースもあります。
この記事では、距離を置く意味や相手の心理、距離を置いている期間にすべきこと、避けたほうがいいことなどを解説します。男女100人に聞いた「距離を置くことについてのアンケート結果」も紹介するので、ほかのカップルの事例が気になる方もぜひ参考にしてみてください!
「距離を置く」ってどういうこと?
恋愛における「距離を置く」とは、恋人同士が意図的に一定期間離れて過ごす選択を意味します。「別れる」とは異なり、お互いの時間を取って自分の気持ちと向き合うための「冷却期間」とも呼ばれます。
距離を置く理由はカップルによりさまざまです。ある程度長く付き合っていると相手の欠点が見えて気持ちが冷めてきたり、価値観の違いで喧嘩がちになったりなど、さまざまな問題が出てきます。そんなときに、一旦冷静になって関係を見つめ直すために「距離を置く」という選択をするのでしょう。
距離を置いている期間はデートはもちろん、日常的な連絡を控えることが一般的です。距離を置いた結果別れてしまうこともありますが、自分の気持ちと向き合った結果相手の大切さに気づいて関係が改善したケースも見られます。
男女100人に聞いた!「距離を置く」に関するアンケート
距離を置くことに関する認識は人によって異なります。そこで今回は、男女100人を対象に距離を置くことに関するアンケートを実施しました。
距離を置いた経験があるカップルの割合や距離を置く期間、その後の関係がどうなったかを探っていきましょう。
恋人と距離を置いた経験がある人の割合は約4割
アンケートでは、恋人と距離を置いた経験がある人の割合は41%の結果となりました。多くの人が何らかの理由でパートナーと距離を置く選択をしたことがあるようです。
距離を置く理由は「気持ちを確かめるため」が約6割
距離を置いた理由は「気持ちを確かめるため」が63%と最も多い結果となりました。マンネリ化などにより気持ちが冷めてしまったり、将来を見据えてこのまま付き合っていくべきかを判断したいときに距離を置いて気持ちを確かめたいと考えるのでしょう。
「気持ちを確かめるため」の回答
- 遠距離恋愛が始まってから、物理的にも金銭的にも会うのが難しくなり、気持ちが冷めていたため、本当にそうなのかどうか確かめるため。(26歳/女性)
- 3年近く付き合っていて、相手に飽きてきたのが正直な理由です。(40歳/女性)
- 自分に本当に気があるのか確かめるため。(38歳/女性)
- 距離を置くことで見えてくるものがあるかもしれないと思ったからです。(38歳/男性)
続いて「仕事が忙しいから」が23%、「喧嘩したから」が14%という結果となりました。その他の回答としては、進学や就職・転職などによる環境の変化や経済的な理由が見られました。
距離を置く期間は1カ月程度が最も多い
距離を置く期間もカップルによりさまざまです。アンケート結果では、最も多いのが「1カ月程度」、続いて「2〜3週間」「1週間程度」です。一方で、2カ月以上距離を置くケースは比較的少ないことがわかります。
距離を置いた後、別れる割合は54%
距離を置いたカップルのその後の関係は「別れた」が54%、「元に戻った」が46%の結果となりました。「別れた」と回答する方のほうが若干多くなりますが、元の関係に戻ったカップルも同じくらいいるようですね。
「距離を置く」を選んだ相手の心理
相手から「距離を置こう」と言われるとショックを受けますし、その理由や心理がわからないとさらに不安や寂しさを感じてしまいます。「距離を置く」と言った相手はどんなことを考えているのか、隠れた心理を見ていきましょう。
マンネリ化を改善したい
「距離を置こう」と言った相手は、冷却期間を経て新鮮な気持ちで再会することで、関係の改善を期待している可能性があります。
アンケート結果でも紹介したように、距離を置くことを理由の多くは「気持ちを確かめるため」です。長く付き合っているとマンネリ化したり、お互いの欠点が見えてきたりするため、付き合い立てのころとは気持ちに変化があるものです。
「今のままでは関係を続けられないけど別れたくない」と悩んだ末に、一旦離れて冷静になりたいと思うのでしょう。
気持ちに応えられない
恋人同士とはいえお互いの「好き」の度合いが同じとは限りません。あなたが愛情表現をしてくれても、相手は「同じだけの愛情表現ができない」「気持ちに答えられない」という罪悪感を持っている可能性があります。
罪悪感を持ったまま関係を続けていると恋愛に疲れてしまい「一旦離れたい」「一人になりたい」と考えてしまうのです。
仕事が忙しい
「仕事が忙しいから距離を置く」というケースはよくあります。この場合、あなたのことを嫌いになったのではなく、恋愛よりも仕事を優先したい時期なのでしょう。
仕事が忙しいと恋愛のことを考える余裕がなくなるだけでなく、あなたからの連絡がプレッシャーになったり、寂しい思いをさせている罪悪感を抱いたりすることがあります。
距離を置く理由は「自分が仕事に集中したいから」だけでなく、あなたに「恋愛以外のことを楽しんでほしい」と考えている可能性があります。
気になる人ができた
ほかに気になる人ができたことが理由で距離を置くケースもあります。ほかの人のことを考えながら付き合っていくことに対する罪悪感や、一人になって自分の気持ちを確かめたいという心理から、距離を置く選択をするのでしょう。
別れを考えている
付き合っているなかで気持ちが冷めてしまい、別れを考えているケースもあります。相手に「距離を置こう」と伝えることには「じゃあ別れよう」と言われるリスクもあるので、どういう結末になっても受け入れる覚悟でいるはずです。
これまでの関係が良好であなたに非がない場合、別れを切り出しづらいという理由から一旦距離を置いて自然消滅を望んでいるケースもあるでしょう。
ただし、別れを考えて距離を置いたとしても距離を置いている期間やその後再会したときに気持ちの変化があれば、再度関係性が戻るケースもゼロではありません。
距離を置くメリット
距離を置くことにはどのようなメリットがあるか見ていきましょう。
恋愛のストレスがなくなる
恋愛は楽しいことばかりでなく、気づかないうちにストレスがたまることがあります。たとえば「毎日連絡する」「週1回はデートする」などの暗黙のルールがプレッシャーとなり、疲れてしまうこともあるでしょう。
距離を置くことで恋愛ストレスから解放されます。また、一旦離れてみることでこれらのストレスに気づければ、付き合い方を見直すきっかけにもなるでしょう。
自分が好きなことに時間を使える
恋人と過ごす時間が当たり前になり、自分や好きなことややりたいことが見えなくなっているケースがあります。距離を置くと一人の時間ができるので、自分の好きなことに時間を使えるようになるのは大きなメリットです。
再会したときに新鮮な気持ちになれる
冷却期間を経て相手と再会したとき、新鮮な気持ちで満たされることがあります。お互いに改めて相手の大切さや魅力を感じることができ、これまで見落としていた相手のいい面に気づかされることもあるでしょう。距離を置くことがマンネリ化した関係をリセットし、新たなスタートを切るきっかけになるのです。
距離を置くデメリット
距離を置くことのデメリットも確認しておきましょう。
不安や寂しさがある
距離を置いている間は基本的には相手と会ったり連絡を取ったりすることはありません。そのため、距離を置こうと言われた側は「このまま別れることになるのかな」「ほかの人と会っているのかな」などの不安を感じてしまいます。
不安になると連絡したい気持ちになるかもしれませんが、冷静になって関係を見つめ直す期間だからこそ連絡は控えることが大切です。恋愛以外の楽しみや夢中になれることを見つけて、不安を軽減する方法を考えましょう。
別れる可能性がある
「距離を置く=別れる」ではありませんが、距離を置いた後そのまま別れに至る場合もあります。距離を置いたまま連絡がなくフェードアウトしてしまうケースもあるので「1カ月経ったら話し合おう」などと決めておくと安心できるかもしれません。
距離を置くときの3つのルール
恋愛における「距離を置く」には暗黙のルールがあります。人により認識が異なる場合もありますが、意識しておくとよいでしょう。
1. 期間を決める
距離を置くときは2週間や1カ月などの期間を決めておきましょう。期間を決めずに距離を置くと、連絡するタイミングがわからずそのまま自然消滅してしまう可能性が高まります。
たとえば仕事が忙しいなら「繁忙期が終わるまで」、気持ちを確かめたいなら「1〜2週間」などを二人で話し合って考えます。
気持ちを確かめるための場合「できるだけ短くしたい」と考えるかもしれませんが、あまりに短いと気持ちを整理する時間としては足りず、距離を置いても何も変わらないかもしれません。自分の意見を押し付けるのではなく、お互いが納得できる期間を定めましょう。
2. 連絡やSNSでの交流はしない
「距離を置く」は一人になって自分や相手の気持ちと向き合う冷却期間です。デートはもちろん、LINEでの連絡やSNSでの交流は控えましょう。
SNSでつながっている場合は、相手の投稿を見えないようにすることをおすすめします。投稿を見ると「会いたい」「今何をしているのか知りたい」と言った気持ちが出てきてしまい、自分と冷静に向き合うことができないかもしれません。
最初は寂しいかもしれませんが、連絡や交流を断つことは自分自身の成長にもつながります。過去の関係を振り返りつつ、今の彼の行動については干渉しないようにしましょう。
3. 新しい恋愛は別れてから
距離を置いている間も交際関係は続いているため、たとえば合コンやマッチングアプリで出会いを求めたり、親しい異性と交流したりすることは避けましょう。
もしあなたが新しい恋愛を探していて相手が気づいた場合、関係の修復は難しくなる可能性が高いです。冷却期間中は恋愛以外のことに集中して、新しい恋愛を求めるのは正式に別れてからにしましょう。
距離を置く期間にすべきことや心構え5つ
距離を置いている間、どんな心構えでどう過ごしたらいいかわからない方もいるでしょう。冷却期間は自分の気持ちを確かめるための期間ですが、自分磨きに力を入れたり恋愛以外のことにも目を向けたりすることも大切です。
1. 原因を考えて改善する
「距離を置く」と言った相手は、あなたに何かを改善してほしいと考えているケースがあります。その場合、原因を考えて改善に向けた行動をすることが大切です。
たとえば、「会えないときに拗ねて機嫌を悪くした」「相手が異性と話している姿に過度に嫉妬した」など、付き合っているなかで思い当たることがないか考えてみましょう。
相手は別れではなく距離を置くことを選んでいるので、そこを改善できればまた元の関係に戻れる希望があるはずです。
2. 外見と内面を磨いて素敵な自分になる
相手が別れる前提で距離を置いていたとしても、距離を置いている期間中にあなたが素敵になっていれば関係を改善できるかもしれません。
髪型や服装を変えたりダイエットしたりなどの外見のケアだけでなく、「積極的にありがとうを言う」「悪口を言わない」などの内面磨きも重要です。
今までより素敵な自分になって自信を持つことで、どんな結果になっても前に進むことができるでしょう。
3. 恋愛以外のことを楽しむ
冷却期間中は恋愛以外のことを楽しんだり、新しいことにチャレンジしたりするのもおすすめです。たとえば、「ジムに通う」「ヨガを始める」「散歩や読書を楽しむ」など、興味のあることにどんどん挑戦していきましょう。
新しいことを始めるのが変化のきっかけとなり、相手と再会したときに変わった自分を見せられます。イキイキとした姿を見せることで相手も安心して「元に戻っても大丈夫」「楽しく過ごせそう」と思われる可能性が高まります。
4. 相手に伝えたいことをまとめておく
冷却期間を経て再会したときに、相手に伝えたい内容をまとめておきましょう。
自分自身の気持ちを見つめ直して「元に戻りたい」「別れたくない」と言う気持ちがあるなら、その気持ちを素直に伝えることが大切です。
正直な気持ちを伝えられないままでは、関係性の改善は難しくなります。もし自分に非があったなら、謝りたいことや直そうとしていることも伝えられるようにメモなどに残しておきましょう。
5. どんな結果になっても受け入れる覚悟を持つ
冷却期間中にどんなに努力をしていても、相手の気持ち次第では別れる結果となるかもしれません。どんな結果になっても受け入れて前に進めるように、この期間中に気持ちの整理をしておくことが大切です。
元に戻ることを過度に期待しすぎず、自分自身が成長するための期間としてできるだけポジティブに過ごしましょう。
「距離を置く」自分と向き合い成長する期間!
恋人から「距離を置こう」と言われたら戸惑いますし不安や寂しさが大きくなりますが、別れではなく「距離を置く」を選んだ理由があるはずです。相手の心理によっては元の関係に戻れる可能性もあるので、これまでの関係を振り返りつつ自分を成長させる期間にしていきましょう。
距離を置いている間は相手も自分の気持ちと向き合っているので、連絡は控えることが大切です。元に戻りたい」「やっぱりあなたがいい」といった気持ちがあるなら、再会したときに素直に伝えられるように準備しておきましょう。
調査実施:クラウドワークス
調査期間:2024年02月28日
回答者数:25歳〜45歳の男女100名