会話の海は深く潜ってなんぼ【荒木直美の婚活コラム「婚喝百景」77】

婚活現場では「当たり障りのある」話を
婚活イベントで自己紹介まではいろいろ話すことができるのに、フリータイムになったとたん「何を話せばいいの?」と沈黙してしまう男性がいます。
そのため、話す内容は当たり障りのないことばかり。
「今日は天気がいいですね」「ここのご飯美味しいですね」「大谷選手がまたホームラン打ったみたいです」と、どうでもいい話の連続となります。
会話相手の女性は優しく相槌をうってくれる人が多いので、男性は「会話も続いたし、なんとかなった」と勘違いしてしまいます。
案の定、結果は伴わず「会話できたのに、どうしてダメだったんだろう」と男性は私に相談してくるというわけです。
結論から言うと、会話は量より質が大事。
婚活に関係ない当たり障りのない話ばかりでは、女性のテンションは激下がりするわけで、女性の本音は「つまらない話ばっかりで、この人の情報が何も入ってこない」となるのです。
海に遊びに行って浅瀬でちゃぷちゃぷしているのと同じ。
男性は様子見でそうしたいのは分かりますが、女性は効率を考えて「海に来たんだから海で泳いでなんぼ」という感覚で深い会話をしたいのです。
では何を話せばいいのか?
せっかく婚活に来たんだから自分のライフスタイルや人生設計を話せばいいのです。
合コンで結婚の話をしたらみんな引いちゃいますが、婚活現場はそうではありません。
自分の結婚観や人生観を話すことで「この人は真剣に婚活をしている」と相手に認定してもらえるのです。
コミュニケーションテクニックとしては、話す内容を準備していくこと。
覚えられない場合はスマホにメモしておくと安心です。
スマホを見たい時は「自分の想いをしっかり伝えたいので、メモしてきました」とスマホを出してもOK‼
女性からすると「この人はちゃんと婚活しようと準備してきたんだ」と好印象です。
話す内容も「自分が大切にしている時間」「楽しみにしていること」「夢や目標」といった深い話をするといいでしょう。
そうすることで人間性が分かり、表面上だけでない人格を探る婚活になります。
うわべだけじゃなく中身に迫っていいのです。
婚活現場は近所のおばちゃんとの井戸端会議じゃないのだから、少し踏み込んだ当たり障りのある話をする場所なのです。



会話のキャッチボールは 浅瀬じゃなく深い場所で