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非常食や水、備えてるだけじゃ危ない!防災管理の落とし穴

9月は「防災月間」。防災リュックや非常食、水などを備えている家庭も多いでしょう。

でも、 置き場所が動線をふさいでしまっていたり、定期的な管理を怠り、いざという時に使えなかったりする ケースが多いんです。

今回は備蓄の置き方・管理方法」「災害時に危険を減らす住まいの工夫」など、家庭でできるポイントをご紹介します。


芹川 由久子さんイラスト

芹川 由久子

片付けアドバイザー。

“収納を楽しむこと”をコンセプトに整理収納を学ぶ「片付け相談室」を主宰。

instagram @yukko_okatazuke

目次

通路や階段に備蓄を置かない

ネット通販で水やトイレットペーパーを買う人も多いですよね。

届いた大きな段ボールの置き場所がないからといって、廊下や階段の隅に置いていると大変危険です。災害は夜間に起きることもあります。暗闇の中でつまずき、避難の妨げになる恐れがあるため、 通路には絶対に物を置かない ようにしましょう。

「収納場所を確保してから購入」が鉄則です。わが家ではキッチンの1番下の引き出しに水を保管しています。
置き場がないなら、使っていない食器や鍋などを整理して空間を作りましょう。

ローリングストックを習慣化

「◯年保存」と書かれた長期保存できる非常食もありますが、気づけば賞味期限切れ…という失敗は少なくありません。

災害時こそ、慣れた味・好きな食べ物が心の支えになります。あえて長期保存可能なモノを保有せず、日常で使う食品や飲料を少し多めに買い、使いながら補充する「ローリングストック」が安心です。

ローリングストックも管理しやすい置き方を工夫

例えば、水のストックはかさばりがち。

段ボールのまま平置きすると場所をとるので、次のように工夫しましょう。

・段ボールの蓋を内側に折り込み、口を通路側になるように設置
・ペットボトルは寝かせて積み上げる
・在庫も見やすく省スペース!

寝室は安全第一に

深夜の地震では、寝室の家具配置が命に関わります。

背の高い家具は置かない
・筆者宅では、鏡は独立型ではなく、壁に固定するタイプ

冷蔵庫の上に重いものを置かない

冷蔵庫の上は収納スペースに使いたくなりますが、大型家電やホットプレートなど重い物を置くのは危険です。
落下時に大ケガにつながります。

筆者宅では「空のペットボトル置き」として活用。落ちても安全な物を置きましょう。

防災リュックは年2回チェックを

防災リュックは「買ったら終わり」ではありません。

食べ物やウェットティッシュなどは長期保存には不向きで、生理用ナプキンも湿気がたまります。懐中電灯も点灯確認が必要です。
 
筆者宅では、年2回、熊本地震があった4月と防災月間の9月に見直すことにしています

見直す際、消耗品は日付を書き、ローリングすることをおすすめします。





小銭を常備

災害時は電子マネーやカードが使えない場合も。わが家では、自動販売機や支払いに備えて、小銭を全種類そろえてケースに保管しています。

防災に限らず、支払いなどでも必要な場合があるので便利ですよ。

紙皿や割り箸もローリング

実は割り箸や紙皿も長期保存でカビが発生することがあります。
災害時は使い捨て食器が大活躍するので、 普段から定期的に使って補充することをおすすめします。

まとめ|9月は家族で「防災点検」を

災害があっても安心できる環境を用意できるかが大事です。そのために常に部屋を整え、「どこに何があるか」を把握することが望ましいです。

また、防災の備えは「多ければ安心」ではありません。必要以上に買い込むと、置き場所がなくなり無駄遣いにもつながります。

✅ 家族が数日間過ごせる量を備蓄する
✅ 部屋を整え「どこにあるか」を全員が把握する
✅ 年2回の点検を習慣にする

9月の防災月間をきっかけに、ぜひ家族で住まいや備蓄を見直してみてください。



記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

熊本市を中心に31万部戸別配布のフリーペーパー「くまにち すぱいす」がお届けする、熊本の暮らしに役立つ生活情報サイトです。

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