独創性あふれる 複雑な香りがヤミツキに! 魅惑のスパイスカレー
独自に調合した香辛料を使い、型にはまらず自由な発想で作られるスパイスカレー。実は日本で独自に進化した新しいカレーで、熊本でも次々に専門店がオープン。その“中毒性”のある複雑な香りが多くのカレー好きを魅了しています。今回は、スパイスカレー専門店の個性が光る一皿をご紹介。食欲がないときは、スパイスカレーを食べて暑い夏を乗り切りましょう!
彩り鮮やかな”あいがけ” 混ぜるとおいしさ無限大!
スパイスカレー専門店では、異なる味のカレー数種をワンプレートに盛る“あいがけ”が一般的です。美しく盛り付けられたカレーや副菜を単独で味わったり、思い思いに混ぜ合わせたり…。“スパイス使いの達人”である店主のセンスと柔軟な発想が詰まった一皿を堪能してみて。
熊本のカレー界の巨匠に聞く!日本で進化した自由な発想のカレー
市販の固形ルーを使った家庭的カレーに対し、さまざまな香辛料を調合して作る趣味性・新奇性の高い、日本で進化したカレーを「スパイスカレー」と呼ぶようです。インドカレーやスリランカカレーとも異なり、自由で斬新な発想・手法で作られるところが、一番の魅力。日本の調味料を使ったり、中華料理の手法を応用したり、一皿に多種のカレーを盛り合わせたり…。「おいしければ何でもあり」と言わんばかりですから、食べる側も固定観念にとらわれることなく、柔軟に楽しむ姿勢が大切だと思います。
お店の情報はブログ(http://blog.livedoor.jp/cafe_cumin/)をチェック!
多機能型指定障害福祉 サービス事業所「まんさく園」 (八代市)施設長
カレー好きが高じて、熊日の記者だった1997年からカレーの老舗サイト「カレーの穴 」(curry-no-ana.com)を運営。2007年にオープンした、事業所併設の「ギャラリー&カフェ CUMIN(クミン)」では、独自にスパイスを調合したさまざまなカレーを提供している。
修行カレー
一皿で“六味”を表現 訪れるたびに発見あり
週3日の営業日には、カレーとの“一期一会”を求めるファンが足しげく通う人気店。店主の猿渡幸司さんは、食材の生産者に会うなどして、その週に作るカレーの構成を考え、2日がかりで仕込むそう。あいがけカレーは、まるでアート作品のように色彩豊か。混ぜながら食べ進むと、鼻に抜けるスパイスの香りとともに、重層的な味が広がります。「一皿に酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(かんみ=塩味)・淡味(薄味)の“六味”を盛り込むことを心掛けています」と猿渡さん。12時過ぎに完売することも多いそうです。
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単品:週替わりの2種類(各1000円)
ご飯の種類:白米(菊池米)と菊池産黒米のブレンド
トッピング:なし
テイクアウト:可(あいがけ含む全種類、価格同じ)
修行カレー
住所 | 熊本市中央区黒髪1‐13‐55 |
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TEL | 096-201-3680 |
営業時間 | 11時30分〜15時(売り切れ次第終了) |
休業日 | 月~木曜 |
席 | 16席 |
駐車場 | 3台 |
香味カレー&バル ヨツバ堂
全体のバランスが秀逸 洋食のエッセンスも
さまざまな洋食のシェフを経験後、ネパール人が作るカレーに刺激を受けたという店主の山口克哉さん。昼限定の「ヨツバ堂プレート」は、ウズラの卵のジェノベーゼソースがけを添えるなど、洋食のエッセンスを取り入れた独創的な一皿です。「全体の味や香りのバランスを計算しているので、そのハーモニーを楽しんでほしい」と山口さん。混ぜる組み合わせ次第で「味変」を楽しめ、香りもより複雑に。辛さは控えめなので、好みで辛味スパイスを加えてみて。
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単品:夜のみ「単品おつまみカレー」(1種600円)
ご飯の種類:ジャスミンライスとカルローズ米のブレンド
トッピング:こがしチーズ、季節の副菜など全5種(各+200円)
テイクアウト:可(「ヨツバ堂ランチBox」1000円のみ)
香味カレー&バル ヨツバ堂
住所 | 熊本市中央区下通1‐2‐19 三年坂ビルB1 |
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TEL | 080-6090-2720 |
営業時間 | 12時〜15時、金・土曜の18時〜22時 |
休業日 | 月・火曜 |
席 | 12席 |
駐車場 | なし |
yomnom(ヨムノム)
昼から飲めるバーでお酒に合う濃厚カレーを
“昼間からお酒を楽しめる”がコンセプトのバー。カレー作りが好きだった店主・岩城史明さんが、お酒に合うように、とろみが強く濃厚な味わいのスパイスカレー4種を提供しています。「あくまでも主役はお酒。お昼は、カレーにアルコールドリンクが付くセットもありますよ」と岩城さん。夜は、酒の“あて”としてカレーソースだけを注文する人も多いそう。「クラフトビールはもちろん、コリアンダーが香るジントニックとも好相性です」。カレーに合うカクテルも作ってもらえますよ。
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単品:昼は定番3種・期間限定1種(各880円)、夜は「本日のカレー」900円
ご飯の種類:白米(県産米)
トッピング:なし
テイクアウト:可(単品のみ、各800円)
yomnom(ヨムノム)
住所 | 熊本市中央区上通町6‐23 長崎書店ビル2F |
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TEL | 096-326-0008 |
営業時間 | 12時〜16時(OS15時30分)、18時〜翌2時 ※日曜は20時〜翌1時 |
休業日 | 火曜 |
席 | 23席 |
駐車場 | なし |
カレー屋 こもく商店
地元産の厳選食材がスパイスの香りと調和
元タウン誌編集長の小崎信夫さんが、息子の光祐さんと共に営む店。「地元の宇城はおいしい食材の宝庫。生産者の顔が見える食材を生かしたい」と、レンコンやトマト、不知火海の魚介類など、地元産の厳選食材を主役にしたカレーが登場。自家栽培の香辛料を含め、約30種類のスパイスを巧みに配合し、食材の持ち味を引き立てています。元パティシエの光祐さんが作る、フルーツパフェ(平日13時30分〜)も要チェック。
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単品:日替わり5〜6種(850円〜950円)、定番1種(1200円)
ご飯の種類:ターメリックバターライス(山都産矢部米)
トッピング:なし
テイクアウト:可(あいがけ含む全種類、価格同じ)
カレー屋 こもく商店
住所 | 宇城市不知火町御領357‐7 |
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TEL | 0964-31-0731 |
営業時間 | 11時30分〜15時OS (テイクアウトは〜18時) |
休業日 | 火・水曜 |
席 | 24席 |
駐車場 | 7台 |
CAFEで楽しむ本格スパイスカレー
スパイスカレーをゆっくり楽しみたいなら、カフェもおすすめ。
見た目も味も、カレー専門店に負けない本格派をご紹介します。
九州の食卓 セレクトショップ&カフェ
スパイスは“食べる漢方” 体が喜ぶヘルシーな一皿
WEBマガジン「九州の食卓」の編集長が、取材先で感動した味をヒントに完成させたカレーを毎週土曜に提供。「チキンと豆のスパイスカレー あいがけプレート」は、オーガニック食材を使い、“食べる漢方”であるスパイスを駆使、滋味深い味わいと香りが格別です。
九州の食卓 セレクトショップ&カフェ
住所 | 菊池郡大津町室148 |
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TEL | 096-292-0581 |
営業時間 | 金曜(野菜販売)12時〜20時、土曜(カレー提供)11時〜15時OS |
休業日 | 日〜木曜、祝日 |
席 | 16席 |
駐車場 | 7台 |
metro guesthouse&cafe
自家製の甘麹(こうじ)が決め手 発芽玄米の食感も◎
築120年以上の古民家を改装したカフェ。「甘麹と胡桃(くるみ)のスパイスカレー」は、2種類の自家製甘麹が、野菜のうま味とスパイスの香りを見事にまとめ上げています。菊鹿産無農薬発芽玄米のプチプチとした食感が楽しいアクセントになっています。
metro guesthouse&cafe(メトロ ゲストハウス&カフェ)
住所 | 山鹿市山鹿1392 |
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TEL | 0968-43-0874 |
営業時間 | 11時30分~18時 (食事~14時) |
休業日 | 火・水曜、その他不定 |
席 | 24席 |
駐車場 | 豊前街道無料駐車場を利用 |