熊本・西区春日｜『豚骨ラーメン TENKOU』の「こってり豚骨ラーメン」は、無化調ながらコク濃く深く濃厚なスープに感激！

熊本の情報紙「くまにちすぱいす」で過去約500店以上もの「麺」メニューを食べ歩いた麺好きライターがおすすめの品を紹介。

非日常感を味わえる！ 花岡山中腹にある店舗

花岡山の山頂に向かって車を走らせていると、「ラーメン」ののぼりが現れます。2024年2月にオープンした無化調ラーメンの店『豚骨ラーメン TENKOU』です。

築約80年の平屋をリノベーションした店舗。縁側があります！

「ラーメン」ののれんが掲げられた玄関から店内へ。

緑を眺めながら非日常を味わえる広々空間

縁側には1人用の席が並んでいます。窓からの景色を存分に楽しめる特等席です。

右奥に見えるテーブルに椅子を設置して、即席のテーブル席を用意してもらうこともできるので、高齢者や膝が悪い方も安心です。

好みで選べる3種類の豚骨ラーメン

玄関から入ると正面の壁にメニュー表があります。ラーメンは全3種類。

濃厚な順に
・「こってり豚骨ラーメン」（800円）
・「豚骨ラーメン」（1日20食限定、680円）
・「豚骨中華そば」（1日10食限定、750円）

濃厚な味が好きな人は「こってり豚骨ラーメン」を、あっさり味が好きな人は「豚骨ラーメン」を選びましょう！

豚骨ラーメンが苦手な人には、スープに昆布だしを加え、よりあっさりしている「豚骨中華そば」がおすすめだそうですよ。

事前清算で食券を購入

メニュー表の横に自動精算機が設置されており、最初に食券を購入するスタイルです。

現金のご準備を。

豚骨スープの決め手は…

無化調＝化学調味料不使用とは、すごく健康志向のお店かと思いきや…。

「決して化学調味料を否定しているわけではないんです。うま味調味料を使うと、どうしてもその味が全面に出て素材自体の味が負けてしまうので、結果として無化調のラーメンに行き着いたという感じです」と、広報担当の前田龍生さんが話してくれました。

写真はスープに使用する豚骨の背骨部分。豚骨スープのベースは、背骨やげんこつなど、さまざまな部位を強火で約8時間炊いているそうです。

このベースに、醤油や信州味噌、塩など厳選した調味料で仕込む特製ダレを合わせて仕上げられます。

無化調とは思えない奥行きのある味わいに驚き！

2024年5月に誕生した「こってり豚骨ラーメン」（800円）。

オープン当初は「豚骨中華そば」と「豚骨ラーメン」の2種類でしたが、「もっと濃厚なスープがいい」というお客さんのリクエストに応えて考案されました。ベースの豚骨を濃厚にするとタレが負けてしまうので、バランスに苦労したそうです。

とろみのあるスープをすすると、コク深く濃厚！ まろやかな口当たりで後味はすっきり。無化調とは思えないほど奥行きのある味わいです。「スープを飲み干してしまう方も多いですよ」と前田さん。

気になる塩分は…

「化学調味料不使用のスープは、塩分量が多くなるのでは…」と心配になる人もいるかもしれませんが、ご安心を。スープの塩分量は濃度約1.4〜1.5％とのこと。一般的な豚骨スープと比較しても少ないそうです。

麺は、やや細めの卵麺。程よいコシと歯応えがあり、スープとの絡みも良好です。

さっぱりとした鶏ムネ肉のチャーシューもスープによく合います。

白ごまとコショウが用意されているので、お好みで投入しましょう。

お気に入りの調味料を持参するのも大歓迎だそう。「独自の食べ方のルールなども特にないので、自由にラーメンを楽しんでいただきたいです。気軽に足を運んでください」と前田さん。

こってりスープに合わせるなら

ラーメンのほか、「鉄羽釜おにぎり」（売り切れ次第終了、1個90円）もあります。

蓄熱性の高い岩手県の伝統工芸品・南部鉄器の羽釜で炊いたご飯は粘り気があり、モッチリとした食感を楽しめます。

まとめ

化学調味料不使用ということで、何となくこだわりが強くて敷居が高いお店なのかなと勝手に思っていましたが、良い意味で裏切られました！おいしいラーメンと非日常感を味わいに、気軽に足を運んでみてはいかがでしょう。

豚骨ラーメン TENKOU

住所	熊本市西区春日4-1-48
Instagram	@tenkou.ramen
営業時間	11時30分〜14時OS14時
休業日	日曜(祝日は不定休）
席	16席
駐車場	9台