初心者にもおすすめ 江津湖でバード・ウオッチング

自然の中で手軽に楽しめる「バードウオッチング」は、渡り鳥がたくさん訪れるこの時季がおすすめ。熊本を代表する観察スポット「江津湖」で、ノウハウや訪れる鳥たちの特徴について専門家に教えてもらいました。


冬から春がベストシーズン 楽しい野鳥との出合い

「バードウオッチングの魅力は、鳥との出合いを通して季節を感じられること。この時季、江津湖には渡り鳥が多くやってくるため、初心者でも気軽に楽しめますよ」と話すのは、日本野鳥の会熊本県支部の原口研治さん。

水辺、樹木、餌など、鳥が好む環境がそろっていることから、江津湖には多くの野鳥が訪れます。江津湖で確認されている野鳥は約190種類(日本全体では約600種類)。年中見られる「留鳥(りゅうちょう)」に加え、この時季は越冬のためにやってくる珍しい「冬鳥」を観察することができます。

時間帯は、餌を探し始める早朝がおすすめ。野鳥を見つけたら、大きさや色、形、鳴き声、行動などの特徴をチェックし、図鑑をめくってみましょう。「鳥がストレスを感じるので、近づき過ぎはNG。防寒対策を万全にバードウオッチングを楽しんでください」(原口さん)

ここに注目!

体の大きさ

「ものさし鳥」を基準にして観察。例えばスズメ(約14cm)、ハト(約33cm)、カラス(約50cm)の大きさを覚えておき、比較してみましょう。他にも羽の色やくちばしの形など特徴を探して。

行動

「水に浮かんでいる」「よく潜る」などの行動、鳴き声をチェック。観察ポイントはたくさん!

教えてくれたのは

日本野鳥の会 熊本県支部 事務局長
原口 研治 さん

原口 研治 さん


江津湖の野鳥たち

留鳥…季節による移動をせず、一年を通して同じ場所に生息する鳥
冬鳥…渡り鳥の一種。その地域では繁殖せず、冬季にのみ現れる鳥

カワセミ

留鳥/全長17cm

美しい背中の青い羽の色から“渓流の宝石”と呼ばれる。勢いよく水中に飛び込んで魚を捕まえる。

カワセミ

ハクセキレイ

冬鳥/全長21cm

水辺に生息。のどが白く、背中が灰色で尾の羽が長くて黒い。鳴き声に特徴があり、“チチンチチン”と鳴く。

ハクセキレイ

シジュウカラ

留鳥/全長14.5cm

ネクタイのような胸の黒い羽毛がおしゃれ。スズメと同じ大きさで、“ツーピーツーピー”と繰り返して鳴く。熊本市の鳥。

シジュウカラ

ヒドリガモ

冬鳥/全長48.5cm

毎年多く渡来し、江津湖で一番多く見られるカモ。オスの顔は緋色(ひいろ)と呼ばれる赤色で、これが名前の由来。

ヒドリガモ

ヒヨドリ

留鳥/全長27.5cm

街なかでもよく見かける茶褐色の鳥。短く羽ばたきながら飛び立った後、翼を畳んで滑空。鳴き声は“ヒーヨヒーヨ”。

ヒヨドリ

ジョウビタキ

冬鳥/全長14.5cm

江津湖に、例年10月中旬ごろにやってくる冬鳥。オスは頭が銀色、顔と羽が黒く、おなかがだいだい色のコントラストが愛鳥家に人気。

ジョウビタキ

アオサギ

留鳥/全長95cm

背中が灰色の大きな体。大きなくちばしで魚を捕まえる。羽を広げると150〜170cmほどになり、湖面を悠々と飛ぶ姿がかっこいい。

アオサギ

クロツラヘラサギ

冬鳥/全長73.5cm

ヘラのようなくちばしが特徴。全世界に5000羽ほどしかいない貴重な鳥。下江津湖の艇庫付近で見かけることが多い。熊本港でも観察できる。

クロツラヘラサギ

オオバン

冬鳥/全長39cm

体は真っ黒、おでことくちばしは真っ白。水に潜って水草を食べる。江津湖では年々増える傾向にあるそう。

オオバン


観察に必要な道具

双眼鏡

いろいろな種類がありますが、7~8倍のタイプがおすすめ。

双眼鏡

ポケット図鑑

写真より「イラスト図鑑」の方が初心者には鳥の特徴がつかみやすい。100〜200種を紹介してあるタイプで野外で持ち歩けるサイズのものを。

ポケット図鑑

筆記具

観察した野鳥の特徴を記録するためメモ帳と筆記具は欠かせません。

筆記具

防寒対策

帽子や手袋、防寒着など観察を楽しむためにもしっかり準備を。また、両手を自由に使えるデイバッグやウエストバッグが便利。

防寒対策


日本野鳥の会 熊本県支部 探鳥会

12月18日(日) 上江津湖で開催。参加希望者は9時30分に「神水駐車場」に集合。
参加費100円。予約不要。筆記用具持参
https://torikuma.com/

※鳥の写真は全て日本野鳥の会熊本県支部提供